【JBCスプリント】タガノビューティー 悲願Jpn1初制覇!石橋は歓喜「とにかく勝ちたかった」
ダート競馬の祭典「JBC競走」が4日、佐賀と門別で行われた。JBCスプリントはタガノビューティーがゴール前の叩き合いをモノにした。 大きな、大きな鼻差。大激戦のゴール前はタガノビューティーと武豊騎乗の1番人気チカッパが同時にゴールへ飛び込んだ。写真判定の末、電光掲示板に表示されたのは6枠8番タガノビューティー。善戦マンが悲願のJpn1初制覇を飾った。主戦の石橋は「僕が勝ちたい気持ちのあまり、2着馬を押してしまい、奇麗な競馬ではなかったけど…。とにかく勝ちたかった。うまく乗っていればタイトルを獲れていただろうし、ずっと西園(正)先生、オーナーの理解があって乗せ続けてくれて感謝しかない。タガノビューティーに“ありがとう”と思っています」と喜びを口にした。 序盤は先行勢の激しいポジション争いを中団で見る形。向正面から持ち前のロングスパートで前との距離を詰め、4角で先頭を射程圏内に入れた。直線は馬場の真ん中から力強く伸び1着。鞍上は「思い切って乗ろうと。気持ちを途切らせずに走ってくれたので(最後は)何とかしのいでくれと思っていた」と勝利への執念が相棒に伝わった。 9度目のG1挑戦(Jpn1含む)でビッグタイトル獲得。西園正師は「うれしくて涙が出た。現役生活も短くなってきたので、(今後は)オーナーと相談して奇麗な花道を飾りたい」と語った。来年で8歳。競走馬として残された時間はそう長くない。衰え知らずの古豪が大舞台で最高の輝きを放った。 ◆タガノビューティー 父へニーヒューズ 母スペシャルディナー(母の父スペシャルウィーク)17年3月16日生まれ 牡7歳 栗東・西園正都厩舎 馬主・八木良司 生産者・北海道新冠町の有限会社新冠タガノファーム 戦績38戦8勝 総獲得賞金3億9805万円