ジローラモ流「キザにならない白スーツテク」とは?
結局、お洒落ってちょっとした工夫があるかどうか。料理におけるスパイスじゃありませんが、そのひと振りがあるかないかで結果は大きく変わります。そこで今回は、夏のお洒落が見違える珠玉のひと手間、ひとヒネリひとアイテムを皆さまにご提案。
【お洒落テク1】 キザなオトコと一線を画す、リッチが板についたオヤジの白スーツ姿はこちら
オトコ前なアイテムほどノンシャランにが、ジローラモのお洒落の基本。その象徴が白スーツです。彼の場合、選びもこなしも徹底的にキザじゃないのです。
白スーツのオヤジって、遠目にもとびきりお洒落に見えますが、キザなオトコとも紙一重。そのあたりの手強さをよ~く心得るジローラモは、スーツ自体に軽やかなシアサッカーの一着を選ぶ。で、当然こなしもノンシャラン。インナーに派手色のポロシャツ、時計には遊びの効いた時計を選び、足元はスニーカーでスポーティに仕上げるのです。 ただし、ハズしたこなしだからこそ首元&腕元にはラグジュアリーなジュエリーをあしらい、リッチさ添えも忘れません。これで白スーツ姿がキザではなく、リッチが板についたオヤジの夏スタイルと映るのですね。ちなみにインナーのポロシャツは、いまのトレンドを意識したメッシュ素材。こういう感度の高さもお洒落に効くのですよ。
イタリアオヤジのスナップ実例3連発!
【お洒落テク2】 定番スタイルが見違える!「ユル白テーパード」
白パンといえばイタリアオヤジの大好物。で、そのシルエットはいつ何時も細身のテーパードがお約束でした。ところが、この夏はそんな白パンがユルリに変化しているじゃないですか! 結果はご覧のとおり。紺ヘンリーにサラリとデニシャツを羽織った、真夏の大定番、青×白コーデもこんなに新鮮に見えるのですよ。
【お洒落テク3】 夏のレイヤードに「涼しげサマーベスト」
オヤジがTシャツ一枚のスタイルをお洒落にキメるのってなかなか難しいもの。それを解消すべく、これまで彼らはジレを使ったりしていました。が、今季はジレに代わってサマーニットべストのオヤジさんが急増中。これがとっても格好いい。しかも、透け感があるから暑くないうえ、見た目もむしろ涼しげなのです。
【お洒落テク4】 新ジャケットスタイルは「やんちゃで軽やか」
まるでシャツように軽やか~なチェックジャケットをヌケ感たっぷりにこなしたオヤジさん。よく見ると、アメリカンなプリントの開襟シャツにユル~いリネンパンツで、足元はサンダルと、ジャケット以外は完全にカジュアル。裏を返せばジャケットが一枚あるだけで、どんなカジュアルもちゃんと大人の装いになるということ。こういうスタイルって以前のイタオヤにはあり得なかったですよね。 2024年9月号より 写真/Massi Ninni、仁木岳彦(siteniki.com) 文/竹内虎之介、小曽根広光 撮影協力/Pitti Immagine Uomo