引退発表の翌日に2時間39分激闘制す、シュワルツマン 本戦入り王手<男子テニス>
BNLイタリア国際
男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は6日にシングルス予選1回戦が行われ、前日に来季での引退を発表した世界ランク142位のD・シュワルツマン(アルゼンチン)が予選第13シードのA・ラモス=ヴィノラス(スペイン)を6-1, 3-6, 7-5の2時間39分に及ぶ激闘の末にフルセットで破り予選決勝進出を果たすとともに、本戦入りに王手をかけた。 【西岡 良仁、ジョコビッチ、ナダルらBNLイタリア国際組合せ】 31歳のシュワルツマンは5日に自身のSNSを更新し、2025年の母国アルゼンチンでの大会を最後に現役を引退すると発表。発表から一夜明け、シュワルツマンはこの日のBNLイタリア国際予選1回戦に登場した。 シュワルツマンは過去同大会の本戦に8度出場しており、2020年には準々決勝でR・ナダル(スペイン)を破るなどし準優勝を果たしている。 この日の予選1回戦の第1セット、シュワルツマンはファーストサービス時に72パーセントの確率でポイントを獲得し相手にブレークを与えず、リターンゲームでは3度のブレークを奪い幸先よく先行する。 続く第2セット、序盤は両者キープを続けたものの、終盤に入り徐々にミスが増え始めたシュワルツマンは第6ゲームからラモス=ヴィノラスに4ゲーム連取を許し1セットオールに追いつかれる。 ファイナルセットはシュワルツマンが開始から一気に5ゲームを連取しゲームカウント5-0と大きくリードするも、第6ゲームから逆に5ゲーム連取を許し追いつかれる。それでもシュワルツマンは第11ゲームでこのセット4度目のブレークに成功。最後は第12ゲームをキープし激闘を制した。 勝利したシュワルツマンは8年連続9度目の本戦出場をかけ、予選決勝で予選第5シードのC・ガリン(チリ)と世界ランク134位のM・ククシュキン(カザフスタン)の勝者と対戦する。
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