「裏切者!」故郷に“凱旋”したカブスのカウンセル監督にミルウォーキーのファンが大ブーイングでお出迎え<SLUGGER>
今永昇太、鈴木誠也が所属するカブスのクレイグ・カウンセル監督が故郷ミルウォーキーに凱旋。だが、待っていたのはファンからの激しいブーイングだった。 【動画】耳をつんざくような大ブーイングにカウンセル監督も思わず爆笑 5月27日(現地)、ブルワーズ対カブス戦を前に、アメリカン・ファミリー・フィールドの大型ビジョンにトリビュート映像が流れた。それは、昨季まで9年間指揮を執り、決して資金力豊富とはいえないチームを3度の地区優勝に導いたカウンセル監督の偉業を称える内容だった。 指揮官としてだけではない。地元ウィスコンシン州育ちで、父はブルワーズの元球団職員(トリビュート映像には、少年時代のカウンセル監督がブルワーズのスター選手と一緒に映っている写真もあった)。現役時代にもブルワーズでプレーした、言わば「街の誇り」でもあるカウンセル監督だが、昨季終了後によりによって地区ライバルでもあるカブスへ移籍。ミルウォーキーのファンにとっては、まさに「可愛さ余って憎さ百倍」で、映像が流れた瞬間、球場内は大ブーイングに包まれた。 一方、カウンセル監督にも言い分はある。実は近年、球界内では監督やコーチの待遇の悪さが密かな話題となっていた。MLBの監督の年俸はNFLやNBAと比べて格段に低く、コーチの中にも金銭的な理由でMLB球団から大学の指導者に“転職”する例が出るほど。カウンセル監督のカブスとの契約額は5年4000万ドルで、MLBでは破格の条件。指導者の待遇向上をアピールする契機にもなった。 もっとも、そんな事情もミルウォーキーのファンには関係のない話。地元放送局が球場に来ていた観客に行っていたインタビューでも「ク●野郎」「裏切者」「もうファンじゃない」と辛辣な声が飛び交っていた。 カウンセル監督も手痛い歓迎は覚悟していたようで、ブーイングを耳にして苦笑い。「ファンには好きなことをする権利がある。楽しんでもらえたのなら良かったよ」とあくまで大人の対応だった。試合はブルワーズが5対1で勝利。ミルウォーキーのファンは大いに留飲を下げたに違いない。 構成●SLUGGER編集部
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