【写真：Getty Images】

　シカゴ・カブスに所属する今永昇太投手は、今季の活躍によりナ・リーグ新人王候補に挙げられることがある。その受賞の可能性を裏付けるように、歴史的な統計を残していると米メディア『カブーズ・クリブ』が報じた。 【写真】日本人メジャーリーガーの歴代最高年俸ランキング 　カブスはオリックス・バファローズの山本由伸投手を狙っていた球団の一つだったが、ロサンゼルス・ドジャースとの争奪戦に敗れたことで軌道修正。ターゲットを横浜DeNAベイスターズに所属する31歳の今永に変更し、今永と4年総額5300万ドル（約77億円）の契約を結んでいる。 　しかし、この決断が結果的に大当たりとなった。同メディアによると、今永先発時は23勝6敗、それ以外の選手が先発した時は60勝73敗というチームの成績だったという。同メディアは「今永が先発した時と、そうでなかった時のカブスの成績を見れば、この左投手がルーキーシーズンにチームにどれほど大きな影響を与えたかが分かる」と報じ、今永の活躍を高く評価した。また、驚くべき統計は与四球にも表れている。29試合の​​先発で与四球はわずか28回であり、20試合以上の先発登板数より与四球が少ないのはカブス史上6人目だ。これはグロバー・アレクサンダー、ファーガソン・ジェンキンス、デニス・エカーズリーの殿堂入り選手3人に並ぶ快挙である。 　続けて「今永は、勝利数、防御率、先発投手数（ハビエル・アサドと同数）、投球回数、奪三振数、WHIPなど、ほぼ全ての統計指標でカブスの先発投手の中でトップだった。また、今季開幕前に懸念材料として挙げられていた被本塁打数（27）でもカブスの投手の中でトップである。しかし、四球による自滅を防ぐ能力のおかげで、マウンドで活躍することができた」と伝えている。