ホンダ「スーパーカブC100」白煙対策!! 3ピース構造のオイルリング採用ピストンを探していたら「スズキ」のあのモデルが…… 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.18
同系列でもピストン形状が異なっていたGF250
ピストンハイトが一致しない、一致するように加工できないピストンは、流用チューニングベースの部品としては致命的でした。
そんな折、偶然に分解エンジンの画像を見たのが同系列エンジンを搭載した、スズキGF250というモデルでした。パソコン画像で見る限りでは、GS250FW用ピストンと比べて、ぼくの目にはピストンハイトがかなり高く見えました。 GS250FWは1983年頃に登場した国産初の250cc水冷4気筒モデルで、GF250は同系エンジンを搭載し1985年の登場からしばらく発売されていた記憶があるバイクでした。そこで、ネットオークションでGF250エンジンから取り出した中古ピストン+リング+ピストンピン4セットとシリンダーを購入しました。
手元にあるGS250FW用ピストンと比べてみました。正直、驚きました!! エンジンの高性能化を狙ったショートハイトピストンへの進化ではなく、首振りが少なく、メカノイズが少ないハイトの高いピストンを採用していたのが、後継モデルのGF250でした。 「このピストンなら、ノーマルクランクのC100やC105にも使えるはずだ!!」と直感的に思い、ここで解説している実験的なエンジンチューニングを試しました。主要部分の機械加工は、すべてiB井上ボーリングさんへお願いし、現物合わせのピストントップ加工は、我がガレージの旋盤で行いました。そして、何とかカタチにすることができました。
たぐちかつみ