「限られた環境しか経験できてない」佳子さまが会見で語った少女期からの“葛藤”
秋篠宮家の次女・佳子さまは、今年12月に30歳を迎える。20代最後となる2024年、これまで以上に公的な活動に励み、より充実した日々を重ねることだろう。29年の歩みを振り返りながら、広く国民に親しまれる佳子さまの「今」─。 【写真】学生時代の佳子さま、割れた腹筋が見える衣装でダンスを踊ることも 「国際基督教大学、ICUと呼ばせていただきますが、ICUを受験した理由は、ICUの教育が魅力的であると感じたからです。私は昨年の春に大学生になってから、公的な活動に参加させていただく機会が増えました。このような中で、英語でコミュニケーションを取れることや、幅広くさまざまなことを知っていることが大切であると感じるようになりました。 このような点で、充実した英語教育や専攻を決めずに幅広く学ぶことのできるリベラルアーツ教育を実施しているICUで学びたいと考えるようになりました。(略)次は退学した理由でしたか」 「そうです」(記者) 「私は幼稚園から高校まで学習院に通っており、限られた一つの環境しか経験できていないと感じることが多くございました。そのため、中学のころから別の大学に行きたいと考えるようになり、受験いたしましたが不合格となったため、内部進学で学習院に進学いたしました。 入学したからにはきちんと卒業するべきだという考えもございましたが、学生生活を送る中でやはり別の環境で学びたいという思いがあったことと、先ほどお話しいたしましたように、ICUで学びたいという思いがあり、退学いたしました」
学習院大学を中退し姉の母校へ
秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは2013年3月、学習院女子高等科を卒業。同年4月、東京都豊島区にある学習院大学に内部進学した。しかし、翌'14年夏に学習院大学を中退し、姉の小室子さんの母校でもある国際基督教大学(ICU)のAO入試に合格した。 '15年4月2日、東京都三鷹市のICU入学式に紺色のスーツに白いブラウス姿で出席した佳子さまは、取材に応じ、 「新しい学生生活を始められることに感謝しつつ、有意義に過ごしていきたいと思います」 と語った。佳子さまは'14年12月29日、20歳の成年皇族となった。これに先立ち、秋篠宮邸で記者会見が行われ、記者たちから「新たな学びの場としてICUを選ばれた理由と(略)学習院大学中退を決めた理由と(略)併せてお聞かせください」などと質問され、冒頭のように答えたのだった。 その約1か月前、秋篠宮さまは49歳の誕生日に際しての記者会見で、父親の目線から、このあたりの事情について次のように明かしている。 「私自身、かなり直前までどこの大学に行きたいということをはっきりとは聞いていなかったんですね。ただ、高校3年のときに受験をして、第1志望だったところに入れなくて、そのまま内部進学をして、しばらくいたわけですけれども、当初からまたもう一度環境を変えて勉強したいからということを申しておりましたので、私はごく自然な流れだったのかなと受け止めました」