亀田製菓、ブルボン、岩塚製菓の荷物を共同輸送 全長25メートルの連結トラックで効率化図る
亀田製菓、ブルボン、岩塚製菓(新潟県長岡市)、朝日物流(新潟県村上市)、新潟輸送(新潟市)、NEXT Logistics Japan(東京都新宿区)の6社は11月20日、連結トラックを活用した試験運行を開始した。新潟と関東間で、新潟県内の菓子メーカー3社の荷物を1台の連結トラックで輸送し、効率化を図る。2024年度内の運行開始を目指す。 【画像】菓子メーカー3社の共同輸送、仕組みは? 今回の取り組みは、日野自動車が設立したNEXT Logistics Japanの提案に、亀田製菓、ブルボン、岩塚製菓の3社が賛同し実現した。輸送面では朝日物流と新潟輸送が協力する。 試験運行ではまず、菓子メーカー3社が朝日物流の長岡物流センターに荷物を持ち込む。3社の荷物は全長25メートルのダブル連結トラックに搭載。1台のダブル連結トラックで大型トラック2台分の輸送力が確保できるため、ドライバー不足の解消や運送効率の向上によってCO2排出量削減を見込めるという。新潟輸送の所沢物流センターに到着した荷物は、3社それぞれの物流センターに分かれていく仕組みだ。 「物流2024年問題」に対応するため、協業する企業が増加している。ニトリグループの物流部門を担うホームロジスティクス(札幌市)と福山通運(福山市)は8月28日から、関西から九州への長距離輸送において、ホームロジスティクスが運営する物流センター間の輸送に、今回の試験運行と同様のダブル連結トラックを導入した。 ローソンとワタミは11月16日から、宮崎県と鹿児島県の一部エリアにおいて、ローソンの物流ルートを活用した「ワタミの宅食」の配送を開始。ローソンの配送コースにワタミの営業拠点を追加することで、主に土日祝日の配送効率化を図る。 サントリーグループとサッポログループは11月13日、岡山県~群馬県間における共同輸送を開始した。岡山県から群馬県へはサントリーグループの飲料製品を、群馬県から岡山県へはサッポログループの飲料製品を輸送。トレーラーの輸送においては3カ所の中継地点を設け、4人のトラックドライバーがリレー形式で輸送し、ドライバーの労働負荷を低減する。
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