決算説明で「FRB」に言及、過去最多の頻度-欧米企業の電話会見
(ブルームバーグ): 米利下げのタイミングを見極めようとする世界の投資家にとって、連邦準備制度理事会(FRB)は今週のキーワードだ。ただ異例なのは、米企業が決算発表後に行う電話会議でもこの言葉が極めて高い頻度で用いられたことだ。
米経済の成長率に関するデータが強弱混在のシグナルを発信し、市場参加者は9月会合以降の金利軌道を予測するのに苦慮している。米金融政策当局には高金利の巻き戻しを求める圧力がかかっているが、インフレ率は新型コロナウイルスが大流行する前の水準を依然上回っており、個人消費を脅かしている。
S&P500種株価指数とストックス600に採用されている企業が決算発表後に開いた電話会見を、ブルームバーグが分析した結果、「FRB」という言葉は約380回言及されていた。このペースで行けば、データベースがさかのぼれる2001年以来で最高の頻度となる。
原題:CEOs Are Discussing the Fed on Earnings Calls at a Record Pace(抜粋)
--取材協力:Farah Elbahrawy.
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Sagarika Jaisinghani