米株・国債上昇持続へ、タカ派FRBへの懸念後退-MLIV調査
FOMCの発表とパウエル議長のコメントを受け、S&P500種は最高値を更新。米10年債利回りは4.25%を下回り、4月上旬以来の低水準となった。
株式市場の底堅さへの投資家の信頼は引き続き、人工知能(AI)ブームによるところが大きい。回答者の約半数は利下げが実施されるかどうかにかかわらず、ハイテク以外の銘柄は今年さらに後れを取ると予測した。また、こうした銘柄がハイテク銘柄に追い付くのは利下げ開始後になると34%が回答した。
膨らむ財政赤字
米国債にとって現在の最大の懸念材料は国債発行が一段と増加する見通しが高まっていることだ。調査参加者の大半は、米金融当局がどのような決定を下すにせよ、財政赤字の拡大が期間長めの債券に多大な影響を及ぼすと予想している。回答者の3分1強は国債供給増加により利下げが今年、長期債にもたらす影響が薄れるとし、22%は供給増加の影響が利下げを上回ると指摘した。残りの回答者はこの問題について懸念していないとした。
MLIVパルス調査は、MLIVブログを運営するブルームバーグの「マーケッツ・ライブ」チームが、ブルームバーグの読者を対象に端末とオンラインで毎週実施している。
原題:Rally in Stocks, Bonds Will Power Past a Hawkish Fed: MLIV Pulse(抜粋)
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Garfield Reynolds