強烈寒波で落雪、スリップ…立ち往生も 「12月でこんなに」各地で大雪被害
今シーズン初めての強烈な寒波の影響で、各地で大雪となり、スリップ事故や立往生が相次ぎました。青森県では観測史上一番の積雪となった所もあります。 【画像】ポツンと一軒家の女性「ありがたい」 高齢者に代わる除雪作業
■屋根の雪が雪崩のように…「ミシミシと動く音が」
23日朝にかけ、激しい雪が降り続いた栃木県日光市。先月まで紅葉とのコントラストが美しかった「華厳の滝」も、すっかり雪化粧。水墨画のような神秘的な姿を見せました。 福島県南会津町で撮影された屋根からの落雪の映像。 男性 「まだ落ちるなこれ」 男性の予想は的中。地鳴りのような音が聞こえた30秒後…屋根の上に50センチ以上積もっていた雪が雪崩のように一気に崩れ落ちました。 撮影した女性は落雪への注意を呼び掛けるため、SNSに投稿したと言います。 撮影した女性 「(下に落ちた雪が)1メートル以上ありましたね。最初、屋根がミシミシって動く音がしたので慌てて動画をまわした。例年落ちることは落ちるんですけど、(一気に)大量に落ちたのは初めて見た。落ち方が異常だった」 山形県の老舗温泉旅館では、屋根からぶら下がる巨大な“つらら”が出現。除去作業をする女性と比べると、1メートルほどはあるでしょうか…。真下ではなく建物に向かって伸びることから、スタッフの間では巻き爪ならぬ“巻きつらら”と呼ばれています。 寒波が生み出す造形美ではありますが、放置すると窓ガラスを割ることもある“厄介者”だということです。
■各地でスリップや立往生も
横殴りの雪が吹き付ける北海道の留萌。美瑛では、ドライブレコーダーがあわや重大事故の瞬間を捉えていました。 道端には路肩に突っ込んだのか、後輪が浮き今にも落ちそうな車があります。ドライバーでしょうか?傍らに立ち尽くす人たちが映っていいます。 さらに進むと、黒い車が反対車線に飛び出してきました!あわや正面衝突という瞬間。 撮影したドライバー 「ブレーキで止まれずにスリップしてこっちのほうに流れてきた。スケートリンクみたいで、ハンドル振ると操作を奪われるような感じ」 青森県では立ち往生も発生。黒石市内ではトラックが接触事故を起こし、一時バスやトラックが立ち往生しました。映像を撮影したドライバーは、5時間ほど身動きが取れなかったということです。 その黒石市で撮影された画像を見ると、窓ガラスが割れ、隙間からは真っ白な雪がのぞいています。撮影されたのは、普段ガレージとして使われている建物。なぜ、この窓ガラスが割れたのでしょうか? 外から撮影された画像を見ると、屋根からは「雪庇(せっぴ)」と呼ばれる巨大な雪のかたまりがアーチを描くように拡大。先端が窓を突き破ったのです。 ガレージの持ち主によると、青森県に長年住んでいて初めての経験ということです。