強烈寒波で落雪、スリップ…立ち往生も 「12月でこんなに」各地で大雪被害
■タクシー運転手「目をつぶって走っているのと同じ」
新潟県十日町市では、大粒の横殴りの雪が降り続いています。まるで雪原かのような、見渡す限りの雪景色。どこまでが道路なのか見分けがつきません。この道20年のタクシー運転手も次のように話します。 タクシー運転手 「初めての雪で大量に降ると一気に何も見えなくなりますから。一気に降られちゃうと全部隠れちゃうので。目をつぶって走っているのと同じですよ」 峠を越える途中、スタックしてしまった車がありました。 男性 「(Q.タイヤは冬用?)冬用です。冬用でもこんなことに…」 東京から仕事のために新潟県にきたという男性。上り坂の最中で立ち往生してしまいました。 男性 「チェーンが外れているので、なんとか努力しています」 不慣れなせいか、滑り止めタイヤカバーを装着していますが、ずれてしまったようです。 取材班と同行する地元のタクシー運転手が、ずれてしまったタイヤカバーを直します。 タクシー運転手 「とにかくここでUターンしよう。もう上れないから。この坂、上れないから」 男性は峠を越えるのはやめ、山を下りることにしました。
■地元の除雪会、高齢者に代わり除雪作業を
23日の十日町市の積雪は60センチ。屋根には分厚い雪とつらら。時折、塊となって落雪する場面もありました。 雪かきしている住民 「(Q.今どれぐらいやられている?)一日4回。今年の雪は重たい」 「(Q.今の時期は湿った雪?)普通なら乾いても良い」 「(Q.車も出せない?)うん。車はけさ出したけど…」 朝に車を出すため駐車場周りの雪かきをしたそうですが、車の周りには再び厚い雪が積もっています。 住民の4割以上が65歳を超える十日町市。除雪の重労働は高齢者にとって深刻な問題となっています。 道の先にあったのは、周囲に住宅がないポツンと一軒家。依頼者の女性は82歳です。 除雪依頼者 「重機の人とか除雪隊の人が来るのがありがたい」 雪かきができない高齢者に代わって除雪作業をするのは、20代から50代のメンバーで構成された地元の除雪会。まずは、依頼者の家から道路に出られるように除雪機で道を作ります。 「朝1回、5時か6時くらいに入っている」 「(Q.(除雪作業は)一日に2回?)多い時は3回。何度も。そうしないと住民の人も大変じゃないですか」 実は、この日2回目の除雪作業です。朝も除雪した道を再び除雪していくと、雪が腰の高さまであったのが分かります。 さらに、家の周辺は、屋根から落ちた雪が積み上がるため、家の周りの雪も取り除きます。 鈴木さん 「(Q.80代の人でこれはなかなか無理ですよね?)そうですね」 「高齢者が多いので、自分で(屋根に)上がれないのでお願いしますという方がいっぱいいるので、それをやってあげないと困るということです」 家の周りの雪もきれいに除雪して、この日の作業は終了しました。 除雪依頼者 「(Q.すっきりして気持ちいいですね)ありがとうございます。良かった」