【Cycle*2024 アルウラー・ツアー:プレビュー】歴史的文化に満ちるアルウラーで「日本ロードレース界の歴史」が動く 2年連続参戦のJCL TEAM UKYO、エースの山本大喜「ステージ優勝を狙う」
「昨年は自分なりにしっかり準備して挑んだのですが、想像以上に過酷なレースで、とても苦しみました。経験したことのない横風でのペースアップや、見上げるほど大きな選手たちと走って、世界のトップとの力の差を痛感しました。 ただ、シーズン初戦で悔しい経験ができたから、その後は常に世界を意識して強くなることに貪欲になっていきました。練習のし過ぎだと言われることもあったのですが、あのとき感じた力の差や世界のトップライダーのレース数を見れば、それくらい練習しなければいつまで経っても勝てないと感じました」
──ワールドクラスのレースを走って、肌で感じた日本やアジアのレースとの違いはどこにありましたか?
「日本やアジアのレースでは、勝利を目指す選手がチーム内に数人いて、レース展開に合わせてエースを変えることが多いです。複数の選手に勝つチャンスがあるおもしろさがある反面、レースの展開が読みにくい点も否めません。
ただ、ワールドクラスのレースでは、ひとりのエースのために他選手が全力でアシストする。アシストライダーはとにかくエースが力勝負できるようレースを展開していきます。レースの流れが読みやすい分、力がなければ絶対に勝つことができません」
──今年もアルウラー・ツアーにはUCIワールドチームや同プロチームが多数参戦します。意識するチームや選手はいますか?
「正直なところ、海外の選手にあまり詳しくないので、特段意識しているチームや選手はいませんね……。そのあたりは、レース前のミーティングで各選手の特徴を聞いて、対応していこうと思っています」
──日本チャンピオンとして挑む今大会。チャンピオンジャージは海外でも一目置かれそうですね。具体的な目標を教えてください
「ステージ優勝が最重要な目標になります。あとは、逃げで自分らしく攻めていきたいです」
──2024年シーズンの目標は? 目指すところへ向け、アルウラー・ツアーはどんな位置づけのレースになりますか?
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