【JMAEXPO】不屈の皇治がブアカーオの強打でも倒れずドロー「世の中の選手たち早く倒してよ」
<ジャパン・マーシャルアーツEXPO(JMAEXPO):プロローグ大会>◇19日◇神奈川・横浜BUNTAI メインイベントで皇治(35)とブアカーオ・バンチャメーク(42)がボクシングに準じたルール(3分3R)で対戦。立ち上がりは皇治が手数で上回ったが、徐々にブアカーオの強烈なパンチが皇治の顔面をとらえ始めた。中盤以降は当て勘で勝るブアカーオが的確にパンチを入れながらも、打たれ強さには絶対の自信を持つ皇治が踏ん張り、なんとかパンチを返す展開に。最後は両者9分間戦い抜いて、規定でドローとなった。 以下、皇治の試合後会見での主な一問一答。 ◇ ◇ ◇ -試合の感想を 「死にますね。やっぱりステロイド使わんで試合したらあかんですわ。あいつとは。まあ冗談で、ステロイド使わなくても、最低限じゃないですか? まあでも谷川(貞治)さんにオファーをいただいて、短期間ですけど、出て良かったなって思いますね」 -気持ちが見える試合だった 「めちゃめちゃ(ブアカーオの)パンチ重いわ。すごい(自分の)ジャブとかも多少当たったと思うけど、全然効いてるように見えなかったし。2R目のインターバルの時、ステロイド打ってもらおうかなと思いました」 -相手の方が体格が上だった 「上っていうか、だいぶ上。パワーもありましたけど、そんなの分かってましたから、何も言い訳なく、偉大やなって思いました」 -ブアカーオと戦った感想は 「シンプルにパンチが重かったです。体が強いですよね。気づいたら(押し込まれて後ろに)ずっと金網があって、あれ電流走ってたら大変なことやった。大仁田(厚)になっとるとこだった」 -納得している? 「納得いってないけど、最低限で。僕もね結構、パンチドランカーになるぞとか、いろんなこと言われるんですよね。もうやめとけとか、いろんなこと言われますけど。伝えたいのは、みなさんも家族とか背負って、仕事のためにやってて。指が腱鞘(けんしょう)炎になるから、パソコン打つのはやめるって言ったら、やっぱり飯食っていかれないわけじゃないですか。だからみんな、それぞれ大事な仕事に体を張ってるわけですよ」 -皇治選手も 「僕もね、体を張ってやってるわけやから、パンチドランカーなんか何にも格好悪いと思ってないし、戦った証拠やと思ってるんで。僕みたいにバカにされて笑われてもね、戦ったらいいことあるっていうことを、やっぱり見せていきたいなっていう意味でリングに上がったので。その最低限の勇気を見せるっていうことはできたと思う」 -今大会はチャリティー大会でした 「谷川さんで約束したんですよ。今日いい試合したら、期待を裏切ったら、ボーナスくれるって。良い意味で期待を裏切ったと思ってるんで。みんな僕が倒されると思ってて、期待をまた裏切ったんでね。皇治ボーナスということで、チャリティーしたいなと思います」 -ブアカーオをあおっていたのは尊敬の念から? 「真っ向から打ち合いましたし。僕、興味あるやつとか、リスペクトしとるやつしかあおらんと決めてるんで。でも、いつ倒してくれるの?(笑い) ほんまに世の中の選手たち、俺のこと口だけってほざいてるやつ、みんな俺ことぶっ殺すとか言って。全然ピンピンしてしゃべれるやん。早く倒してよ。もう引退したいよ」