逃げ切りで大会連覇を達成し、歓声に応える宮本

◇２０日　男子シニアゴルフ　ファンケル・クラシック最終日（静岡県裾野市、裾野ＣＣ） 　宮本勝昌（５２）＝シーミュージック＝が６８で回って通算１３アンダーまで伸ばし、初日から首位を譲らない完全優勝で大会連覇を果たした。シニアツアー今季３勝目で、通算６勝目。最終組で一緒に回った片山晋呉（５１）＝イーグルポイントＧＣ＝との競り合いを４打差でしのいだ。 　レギュラーツアーでの１２勝を含めプロ１８勝目の宮本だが、意外にも大会連覇は初めて。「人生初です！」と、富士山の麓で笑顔をはじけさせた。 　片山とは茨城・水上高、日大を通じて同期で、「もう３５年くらい一緒にやっている」というライバル同士。プロ入り前から何度もしのぎを削ってきた。しかし、「晋呉と最終日最終組を回って勝ったことがなかった。接戦もなかった」という。初めてライバルを制した勝利の味は格別だ。 　最終日は５バーディー、１ボギー。首位に立った初日から、「調子はよくない」と言い続けてきた。前半は２つ伸ばしたがピンチの連続で、「ヒット２本で４点取った感じ」。考えていたのは、「波風を立てずにやること」で、慎重な攻めを心がけて得意のアイアンショットで１・５メートル前後につけ続けた。 　今季の獲得賞金額は４０００万円余りとなり、賞金ランクは１位に。ここでも競っている２位の片山に１０００万円近く差をつけ、２年連続賞金王が見えてきた。ただ、「それは頭の隅に置いておきます」。目標はその先。国内で２試合した後は来季からの米シニアツアー参戦を目指して、フロリダ州での予選会に向かう。