米の「1等」比率、8割まで回復 産地の高温対策が奏功 9月時点
米の等級とは?
玄米の形や色、水分量などを検査し、格付けしたもの。主食用に向く水稲うるち玄米では、上から1等、2等、3等、規格外に分けられる。精米にする際の歩留まりの目安となるもので、等級の格下げは必ずしも食味に関連しない。一方、生産者には等級に応じて、概算金が支払われる。 格付けは、国の農産物検査法に基づき全国統一基準で行われる。水稲うるち玄米では、1等米は、着色や濁りがない整粒の割合が70%以上で、充実していない粉質状の死米が7%以下、着色粒0・1%以下などの基準を満たす必要がある。整粒割合の基準は、2等米は60%以上、3等米は45%以上となる。 水稲は高温になると、もみにでんぷんが十分に蓄積されず空白ができ、白く濁って見える白未熟粒が増えるなどの影響を受ける。こうした影響が広がると、整粒の割合が下がり等級低下につながる。
日本農業新聞