これがアルファ・ロメオ・トナーレ・プラグイン・ハイブリッドQ4ヴェローチェに乗ったモータージャーナリストの桂伸一の本音!「実に質の高い静かで滑らかで速い走行が叶う」
走りは重さをまったく感じさせない!
アルファ・ロメオの最新SUV、トナーレ・プラグイン・ハイブリッドに乗った桂伸一さん、吉田由美さんのホンネやいかに? 今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! 【写真17枚】静かで力強い走りとクイックなハンドリングのアルファ・ロメオ・トナーレPHEVの詳細画像を見る ◆「走りの愉しさを演出」桂伸一 異文化コミュニケーション!? 久しぶりに乗るアルファ・ロメオは、操作系が判るようで判らない、何故かそんな感覚。 特にそうだったっけ!? と思ったのはアクセレレーターのストロークの長さで、特に短い国産車から乗り換えると、倍はあるか? と思うほど深々と踏み込める。それが意図するものは何か。ゼロ・スタートでじわり動き出せるからだ。試乗したトナーレQ4はPHEVゆえモーター走行が可能。前後それぞれ45psと128psの2モーターだから、ストロークが短いと意図しなくてもカンタンに猛然とダッシュしてしまう。そこを繊細に操作できるようにした、と解釈できる。 パワートレインはモーターに加え180ps/270Nm の1.3リッターSOHC直4ターボと6段ATの組み合せ。モーターのみで70数km走行可能なバッテリーを搭載するから、車重は1.8トン。その重さをまったく感じさせないモーターとエンジンの融合は、走りの愉しさを演出するアルファらしく、パドル操作を織り交ぜると実に質の高い静かで滑らかで速い走行が叶う。直4だがアルファが味付けしたサウンドも嬉しい。 ◆「よりスマートなお味」吉田由美 アルファ・ロメオはステランティス・グループの中で、フル電動化ブランドに向けて邁進していますが、その第一弾がトナーレ。今までエンジン車のド真ん中(?)というか、電動化には最も縁遠そうなのに……。 というわけで、アルファ・ロメオにとって初となり、外部充電システムを備える市販車として登場したトナーレPHEV(プラグイン・ハイブリッド)。ちなみにQ4ヴェローチェは、上級グレードです。ステルヴィオに比べてひとまわり小さなコンパクト・ラグジュアリーSUV。このクラスは人気車種がひしめく激戦区ですが、アルファ・ロメオといえばやっぱり色気が大事。 なんと言っても目を惹くのは「モントリオールグリーン」のボディカラー!これはオプションですがヴィヴィッドでほかにはない個性的な色。左側のリアドアガラスとタコメーターの中に同色の電気ヘビ「エレクトロ・ビショーネ」。アルファ・ロメオのエンブレムの蛇の頭がプラグになっている遊びゴコロ。これだけでも楽しくなります。さらにPHEVでEV走行時間が増えたことで、よりスマートなお味になっています。 写真=小林俊樹(メイン)/神村聖(サブ) (ENGINE2024年4月号)
ENGINE編集部
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