兵庫・斎藤元彦知事 年頭あいさつで「風通しの良い職場」誓う
兵庫県の斎藤元彦知事は仕事始めの6日、神戸市中央区の県公館で約70人の幹部職員を対象に年頭あいさつに臨んだ。2024年はオンラインで実施したが、文書告発問題で問われた職員とのコミュニケーションを重視して対面式に戻した。斎藤氏は改めて「風通しの良い職場づくり」を誓った。 【写真で見る】斎藤知事、最後の証人尋問での表情 17日で発生30年となる阪神大震災について「犠牲になられた6400人を超える方々のご冥福をお祈り申し上げる」と追悼。震災後に県職員となった人が約7割を占める現状に「改めて復興の歩みを振り返り、災害時に何をすべきか、それぞれの役割を確認するのが大事だ」と述べた。 自身の震災経験については「当時、松山市内の高校に通っており、神戸の実家と電話がつながらず、いても立ってもいられない思いをした」と振り返った。高校卒業後、実家に戻って被災した神戸の街で過ごしたことが「その後の自分の歩みを決め、災害対応の根幹となった」と話した。 能登半島地震被災地への支援継続や災害対応力強化も強調。9月に国内外の被災地の首長が参加する「創造的復興サミット」を開催することや、国が進める防災庁設置にあたり、神戸市周辺への地方分局の誘致に強い意欲を示した。【栗田亨】