「光る君へ」須麻流って結局何者?DAIKI「晴明以外と一度も目が合っていない」
一方、晴明を演じたユースケは須麻流について「僕の大事な相棒っていうか、片割れっていうか、2人で1人って感覚でやってました」といい、「だからDAIKIくんが須麻流でいてくれたら調子もいいし、ちょっと自信も持てるっていうか、晴明としてね。でも、いてくれない日とかも結構多くて(笑)、「いつもいるんじゃなかったの?」みたいな。世間では実は僕にしか見えていない式神なんじゃないかとか、そういう風に言われたりとか。それを否定も肯定もするつもりはないし、僕自身は須麻流は大事な相棒、右腕、頼りになる相方っていうことでやっていましたけど」と解釈を語っている。
ユースケ演じる晴明と共に初回から登場した須麻流を演じ切り、「最後の最後に本当に泣いちゃいました。本当に最後っていう気持ちが1番気持ちを乗せられるなと思って」としみじみ心境を語るDAIKI。
「この1年、温かいスタッフのテクニカルの皆さんとユースケ(・サンタマリア)さんと過ごした日々を思い返しながら、かける思いがやっぱり僕なりにすごい強く持っていて、やっぱり大河ドラマ史上、障害のある俳優というか人が初めて挑戦するっていうのをお聞きして、僕もそういうところに出てナチュラルにしていきたいというか。そういう啓発的な番組だけじゃなくて、僕は大好きで俳優をやっているし、表現することが大好きでここにさせていただいているので、そういう光景を当たり前に次の世代、その次の世代にしていきたいっていう。一歩目を踏めたっていうことが本当に幸せで。なので、今回も挑戦する気持ちで毎回来ていて、気づいたら1年間経っちゃったみたいな感じで本当に幸せでした」と1年にわたる撮影を述懐する。
なお、DAIKIの起用理由について制作統括の内田ゆきは「オーディションに来ていただいた折の、明るく積極的な雰囲気が須麻流役に望ましいもので、ユースケ・サンタマリアさんとのコンビもしっくりくると予想できたこと。そしてダンスのキャリアからか、ご自分を表現したいという思いが強く、さらにスキルもお持ちであることを実感したからです。セリフは多くはないですが、視線のお芝居が効いていて、須麻流という名前(スバルの意)のごとく、キラリと光る存在感は素晴らしいと実感しております」と語っていた。(編集部・石井百合子)