<タカラトミー>話題の大人向けホビー「T-SPARK」の狙い “らしさ”と“らしくなさ”を融合
大人向けのホビー分野は、バンダイスピリッツ、グッドスマイルカンパニー、壽屋など多数のメーカーが展開しており、群雄割拠の様相を呈している。少子化の影響もあり、大人向け玩具に注力するメーカーもあり、ライバルも多いが、「ホビー分野のさらなる盛り上がりを」という思いで、新レーベルを展開していくという。
◇大胆なアレンジ 培ってきた技術も
“タカラトミーらしさ”を生かしつつ、大人向けならではの“らしくなさ”にも挑戦していく。「鋼鉄機神 アダマスマキナ」シリーズの第1弾「AMT-01 ロディマス」を例にすれば分かりやすいかもしれない。子供向け玩具のような安全性が求められないこともあり、鋭利なパーツを使用し、ロディマスのデザインを大胆にアレンジした。
「デザインから“らしくなさ”を感じるかもしれません。海外コミックやアニメで“逆作画崩壊”などと言われるアレンジされたロディマスをイメージしています。“タカラ-トミーらしい”遊びのエッセンスも取り入れていて、変形します。手でしっかり遊んでいただけるような玩具を目指しました」
「TOYRISE」シリーズの第1弾の「勇者エクスカイザー」のキングエクスカイザーも“らしさ”を重視しつつ、アレンジを加えた。「勇者エクスカイザー」は、1990~91年に放送されたアニメで、タカラトミー(当時:タカラ)が玩具を展開していた。現在、大人向け玩具は他社からも発売されているが、「トランスフォーマー」などで培ってきた合体・変形の技術によって“らしい”遊びをできるようにした。
「アニメを再現するだけでなく、当時はなかった遊びをできるようにしています。合体・変形を楽しんでいただくことがコンセプトで、新たに基地モードに変形するギミックを追加し、遊びの幅を広げ、これまでにない玩具を目指しました」
◇既視感があるけど新しい
「REALIZE MODEL」シリーズの「RMZ-01 ブレードライガー」「RMZ-02 ジェノザウラー」は、「ゾイド」でありながら、動力を備えていない。