バードストライク、那覇空港は全国2番目の多さ 国交省調査、2019~23年で279件
国土交通省のまとめによると、2019~23年の5年間に国内の空港で発生したバードストライクの件数は、那覇空港が279件で全国で2番目に多かった。20年に第2滑走路が供用開始されて離着陸数が増えたほか、海に近い立地のため渡り鳥などの影響を受けやすいとされる。最多は羽田の578件だった。 この記事の他の写真・図を見る バードストライクは旅客機と鳥が衝突することを指す。韓国の務安国際空港で179人が死亡した旅客機事故では、バードストライクが一因になった可能性が取り沙汰されている。 那覇空港で発生が最も多かったのは22年の74件。最少は19年の30件だった。 県内では他に新石垣が5年間で154件、宮古が103件と続く。 那覇空港事務所によると、バードストライク対策として、鳥の飛来が多い5~12月に巡回を強化。鳥が寄りつかないよう電子音を鳴らしたり、えさ場となる草や水たまりを除去したりしている。同空港では23年6月、バードストライクの影響で滑走路が一時閉鎖し、計18便に影響が出た。担当者は「エンジンに巻き込まれた場合などは重大事故につながりかねず、警戒を続ける」と述べた。(政経部・平良孝陽)