横須賀市長3選へ上地克明氏、異例の早期出馬表明 対抗馬模索の動きも
現在2期目の横須賀市の上地克明市長(70)の任期満了(7月9日)まで半年を切った。上地市長は新年早々の今月7日、3選出馬について「前向きに考えている」と事実上の出馬表明し、市議や市幹部らからは「異例に早い表明」と驚きの声が上がった。現職の一言で本格的に動き始めた市長選。上地市長の他にも出馬を模索する動きがあり、今後の行方が注目される。 7日午後の年頭会見。これまで何度も出ている3選出馬についての「定例的な質問」に対し、市長は「横須賀のグランドデザインを完成させないといけない」といきなり出馬の考えを示した。上地市長の去就は市長選を巡る焦点の一つだっただけに、まだ任期満了まで半年もある時点であっさり表明したことに記者側は驚いた。同席した市幹部も「もちろん何も聞いていなかったので、びっくりした」と振り返る。 その数時間前の同日午前に上地市長は市と市議会、横須賀商工会議所の合同賀詞交歓会に出席。あいさつでは今後の市政を展望した上で「『誰も一人にさせないまち』の実現へ、引き続き全身全霊で取り組んでいく」と市政を担う意欲をにじませていた。参加者との歓談で陰に陽に3選への期待も寄せられていた。 2021年の前回市長選では、2月下旬の市議会定例会で自民党の代表質問に対し再選出馬を表明。今回も自民党が定例会で代表質問する予定もあった。早期の出馬表明について上地市長は神奈川新聞社の取材に対し、「年末年始に市民からいろいろ話を聞いて気持ちが固まり、早めに表明したほうがいいと判断した。(続投を前提に)新年度予算案は骨格予算とせず、本格予算を組んでいることもある」と説明した。
神奈川新聞社