管理職の半数以上が「部下へのフィードバックをためらう」と答えた理由
新任は「週1」「特に決めていない」、ベテランは「即時」、幹部候補は「特に決めていない」と回答
次に、部下にどれくらいの頻度で、業務に関するフィードバックをしているか質問した。 新任管理職は「週に1回フィードバックしている」「特に決めていない」がともに23.6%となった。ベテラン管理職は、「即時にフィードバックしている」が26.1%、次に「特に決めていない」が19.8%。幹部候補は「特に決めていない」が26.2%、「即時にフィードバックしている」が24.6%となった。(図4)
全体の8割以上、幹部候補の9割以上が「対面・口頭伝達」
フィードバックの伝達方法について質問したところ、8割以上が「対面で、口頭伝達している」と回答する結果となった。ステージが高まるほど、対面・口頭伝達を選択しており、幹部候補は9割以上となった。 また、「チャットやメールなどで文書伝達している」と回答した割合も3割以上おり、新任管理職ほどその割合は高くなった。(図5)
7割以上の管理職が「事実や結果に基づく具体的な内容」を心がける
フィードバック時にどのようなことを伝えるよう心がけているか質問したところ、各ステージとも「事実や結果に基づく具体的な内容」と回答した割合が7割以上いることがわかった。特に幹部候補は8割以上が回答した。 ステージ別に比較したところ、新任管理職は「事実や結果に基づく具体的な内容」(72.6%)の次に、「フィードバックの意図や理由」が56.6%、「日頃の感謝や努力への労い」が47.2%となった。 ベテラン管理職では、「事実や結果に基づく具体的な内容」(70.3%)の次に、「日頃の感謝や努力への労い」が53.2%、「フィードバックの意図や理由」が51.4%となった。 幹部候補は、「事実や結果に基づく具体的な内容」(82.0%)が他のステージよりも高い結果となった。(図6)
「課題を認識しているが、行動につながらない」がトップ
フィードバック後の部下の行動について、悩んでいることを質問したところ、「自分の課題を認識してはいるが、すぐに行動につながらない」と回答した割合が46.8%となった。 以下、「質問や反論はないが、自分の課題を認識してもらえないことが多い」と回答した割合が28.9%と続いた。(図7)