【カルト356テスト】伝説のエンジンを搭載した特別な1962年製「ポルシェ356 B カレラ2 カブリオレ」をテスト!
モータージャーナリストからプリプロダクションカーのドラムブレーキは安定性に欠けるとの批判を受け、ポルシェはフロントとリアの両方にディスクブレーキを開発した。「ビートル」スタイルのホイールは直径30cmのディスクを可能にし、ブレーキがホイールを支えるため、ドラムブレーキに比べてホイール1つあたり300gの重量増にとどまった。その結果、高級コンバーチブルのボディにカモフラージュされたレーシングカーが誕生した。エバシュペッヒャーの快適な補助ヒーターも装備されている。
プラスとマイナス
「カレラ2」を購入する際に重要なのは、エンジン、ギアボックス、そして真正性の3つだ。真正性については「市場の状況」のセクションで詳しく説明している。例えば、「Classic Power」のウォルフガング ライレは、テクノロジーについて知り尽くしている。「エンジンはいつ作られたのか?誰が?整備資料があればなおよい。シリンダーとシリンダーヘッドの間にオイル漏れがあることが多い。吸排気系からエア漏れがあったり、ピストンリングからオイルが漏れていたりする場合は、エンジンを開ける。とにかくバルブカバーを外し、フィンガーフォロアやカムが食い込んでいないかチェックする。アルミのベアリングブロックが8つある。手で挿入し、せいぜい軽いゴム槌で叩く程度で、衝撃の跡があれば金属片などのゴミが入った痕跡と考えます」。
試乗中に4速が鳴ったら、おそらく摩耗しているのだろう。ホイールハウジングとギアスティックの間には、「カレラ2」には通常のアルミニウムプレートではなく、鋳鉄製の黒っぽいプレートが装着されているが、これは目視検査で見つけることができる。「356 C」では、ディスクブレーキの前にあるリングブレーキも見てみよう: ブレーキピストンは硬質クロームメッキが施されており、錆びたりクロームが剥がれたりすると漏れが発生する。 たとえフールマンやカレラでなくとも、356は複雑で高価な楽しみである。腕の良くないメカニックによるレストアは、希少なカレラモデルでは例外のはずだが、いずれにせよ、356の専門家が上から下まで点検してくれるはずだ。ロイター社で製造されたボディを持つ356をお持ちの場合、オリジナルの色と装備を記録した納車証明書をerlkoenig-classic.deから356ユーロで注文することができる。