さかなクン東京湾の「スギョイ魚」紹介! 特徴や食べ方、環境問題を講演 日鉄君津地区
魚類学者でタレントのさかなクンが、日本製鉄東日本製鉄所君津地区本館(木更津市)で、親子連れら約700人を前に東京湾の魚や環境問題について講演した。 君津市民ふれあい祭りの一環として、実行委員会が主催。会場には、同市沖で地元小学生ら約50人がこの日朝釣り上げた魚約20匹が持ち込まれ、さかなクンは1匹ずつ手に取りながら、特徴や食べ方などをテンポ良く説明を始めた。 「キスの長い顔はすーっと砂に潜るため。姿が美しく、食べておいしい。どこを取ってもパーフェクト」と語り、「頭の中に耳石という石があり、他の魚に比べてとてもでかいからイシモチ」、「タチウオは太刀に似ているから。歯がスギョイ!」などと次々と紹介。さらに、「千葉県の海は水が温かくなって海藻さんが育ちにくくなっているんですね。地球温暖化、水温の上昇を食い止めなくては」と環境問題への対応を訴えた。 さかなクンの講演と合わせ、「日本製鉄の海の森づくり」と題し、同社が鉄鋼スラグ(副産物)を活用して製鉄所沖に2011年からワカメの移植を進める藻場造成事業も披露された。23年までに11.6ヘクタールを造成し、ワカメ藻場は4.7ヘクタールに広がり、12.6トンの二酸化炭素吸収量が確認されたという。