【中学生2人殺傷】逮捕前日まで3日連続で「そば店」の出前「何回同じこと聞いとるんかちゃ」取り調べで激高も 黄色いサンダル・灰色上着・黒ズボンを押収 車から複数の刃物も 延べ1万人が登校を控えた街は 福岡
延べ1万人が登校を控える
一方、事件から19日の逮捕まで容疑者が逃走していたことは、地域や子どもたちの心に大きな不安や恐怖を与えました。 北九州市教育委員会によりますと今週、市内の小・中・高校などでは、延べおよそ1万人が事件に対する不安などを理由に登校を控えました。警察は、市民の見守りやパトロールなどを行う警察官を大幅に増員し、現場付近で警戒を強化したほか、小倉駅周辺の繁華街などでもパトロールの回数を増やし、市民の見守りに努めていました。 市役所も1000人規模の職員が登下校時に子どもを見守ることを発表していました。 ■白野寛太記者 「こちら、事件現場近くの中学校です。容疑者逮捕から一夜明け、生徒だけで登校する姿が多く見られます。」 被害に遭った生徒2人が通う中学校では事件後、車での送迎で渋滞が発生するほどでしたが、20日は多くの生徒が保護者の付き添いを受けず、登校する様子が見られました。
園児が警察署に
■園児たち 「事件解決してくれてありがとうございます。お外で遊べるからうれしいです。」 「ありがとうございました。」 20日午前、捜査本部がある小倉南警察署を訪ねたのは、近くの幼稚園の園児6人です。 ■警察官 「ありがとう。」 ■園児 「ありがとうございました!」 この幼稚園では事件後、およそ3分の1の園児が欠席し、登園した子どもたちも室内で過ごす日が続いていました。 ■園児 「大きくなったら警察官になる。」
冬休みも24時間相談できる窓口
笑顔が戻った子どもたち。ただ、事件の影響はすぐに消えるものではないとして、市は、冬休みの間も不安や心配事などを電話やSNSで相談できる「24時間子ども相談ホットライン」や「北九州いのちの電話」「北九州市SNS悩み相談」などを各学校から家庭に周知し、心のケアに努めるとしています。
犯行時間は十数秒だった
改めて事件の時系列を振り返ります。 事件が発生したのは14日、先週土曜日でした。平原容疑者が店舗の駐車場の店の中が見える場所に車を止めたのが、午後8時10分ごろでした。ほぼ同時刻に中学生2人が店を訪れ、席の確保後、レジの列に並びました。 そして、午後8時25分ごろ平原容疑者が店に入り、生徒2人を刺して現場から逃走しました。女子生徒は死亡、男子生徒は重傷を負っています。犯行時間は十数秒でした。 事件から3日たった17日に平原容疑者の関与が浮上し、警察が自宅の見張りを開始しました。そして事件から5日たった19日、警察は平原容疑者の逮捕に踏み切りました。