性を赤裸々に語れる場所をつくりたい…「女性に人気のラブグッズ」「性の健康を考える食生活って?」
日本ではまだまだ性の話題はタブーとされ、隠されがち…とはいえ、「夫婦のセックスレスに関する実態調査」(レゾンデートル株式会社・2023年12月実施)によると、20代~50代既婚者4000人の約7割がセックスレス状態という結果も出ています。そんな性に関連する悩みを持っていても相談できる場所がなく、人知れず悩む女性が増えているとか。 【写真2枚】開発したラブグッズ、フェムケア商品 そこで性を赤裸々に語れる場所をつくろうと、昨年12月にスタートしたのがコミュニティサービス「sese※」(@sese_femtech)(代表・森本陽介、所在地・東京都台東区)。食や医療、フェムケア(女性のデリケートゾーンをケアする製品やサービス)、パートナーシップの専門家である4人の女性アンバサダーがSNSを中心に性生活に役立つ情報を発信しています。女性が性生活を自由に楽しみながら、心も体も健康になるためにどんなことをすればいいのか? 代表の森本さんやアンバサダーたちに今注目のラブグッズ(アダルトグッズ)や、性の“健康”を考える食生活などお話を聞きました。 ※ブランド名のseseは「self sense」の略語。自分(self)の感じ方や感覚(sense)に気付き磨いていくことで、より心地良く楽しい人生に繋げるための選択を自分でできるようになる、という想いが込められている。
台湾発の指サック「フィンドム」を日本に広めたい! 性を語れるコミュニティサービス「sese」設立
――seseを立ち上げたのは。 森本さん:「もともと私は、台湾や日本などで芸能人のプロデュース業や輸入販売をしていました。台湾はLGBT(性的少数者など)や女性の性に対しても寛容な国。性行為の際に女性を雑菌や傷から守る指サック『findom』(フィンドム)が人気を集めていました。台湾は親日派が多く、日本人アーテイストだけではなく日本のAV(アダルトビデオ)も人気。なので、フィンドムのメーカーが、私がマネージメントしていたAV男優の加藤鷹さんをイメージキャラクターに起用するのを仲介したことをきっかけにフィンドムを日本に輸入し、2019年から販売を始めたんです。レズビアンのタレントで、文筆家の牧村朝子さんにメインキャラクターになっていただいて、フィンドムの普及やPR活動などに取り組みました。 また2020年には生理や更年期といった女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービス『フェムテック』(FemaleとTechnologyの造語)という言葉が注目され、自民党の野田聖子議員が『フェムテック推興議員連盟』を立ち上げられました。それ以来、フェムテックは急速に拡大し、今後2025年までに5.5兆円の市場規模へ成長するといわれている分野でもあるんです。フィンドムもフェムテック商品の1つ。普及を進めるため、女性が性をせきららに語れるようなコミュニティをまず作りたいと考えて。そこで、性に関連する専門家がアンバサダーとなって性関連グッズや情報のPR活動に取り組んでもらおうと、2023年12月にseseを本格的にリリースしました」 ――seseの具体的な活動内容を教えてください。 森本さん:「SNSを中心にアンバサダー4人がPRしながら、セクシャルウエルネス(性の健康)を主軸としたさまざまなアイテムやコンテンツを制作し、会員様へ定期的にお届けしています。例えばセルフプレジャー(自慰行為)アイテムや膣ケアアイテム、料理、教育、PMS(月経前症候群)ケアアイテム、オフ会、オンライン講座などさまざまな女性の心と体を健康的にするための“アイテム”を提供しています」