【デイリー杯2歳S】勝ち馬10頭全てが該当した「4つの掟」 データ満点のロンドボス、ランフォーヴァウが有力
昨年はジャンタルマンタルを輩出
2024年11月9日(土)に京都競馬場ではデイリー杯2歳ステークス(GⅡ・芝1600m外)が行われる。過去10年の平均出走頭数9.8頭とほぼ決まって少頭数になる重賞だが、そんななかでも昨年はジャンタルマンタルを輩出した。さらに勝ち馬をさかのぼればセリフォス、アドマイヤマーズといった名前もある。マイル戦線の登竜門的レースだ。 【アルゼンチン共和国杯2024 推奨馬】末脚の破壊力はメンバーNo.1! 左回りは複勝率85.7%で絶好の舞台(SPAIA) さらに今年は阪神JF、朝日杯FSがともに京都マイルでの代替開催となる。同コースでの前哨戦とあって、より本番への直結度も高くなりそうだ。先々を占う意味でも重要なこの一戦を、阪神代替を含めた過去10年のデータを基に展望する。
勝ち馬10頭の共通項
まずは人気別成績から。1番人気【4-2-2-2】複勝率80.0%で、直近は6年連続で馬券に絡んでいる。ワンターンでフェアなコース形態に加え、頭数が少ないこともあって、紛れは多くない。1~3番人気で8勝、5番人気馬が2勝。6番人気以下は【0-4-3-41】で、2~3着にちらほら来る程度だ。穴狙いはなかなか成功しない。 前走クラス別に見ると、勝率トップは前走新馬【4-3-1-15】の勝率17.4%、複勝率34.8%。未勝利も【3-4-3-15】複勝率40.0%と互角以上だ。1勝クラス【0-0-1-11】だけが減点対象で、OP・L【2-1-4-13】複勝率35.0%、重賞【1-2-1-13】複勝率23.5%というデータになっている。 OP以上から参戦する組の数字は一見目立たないが、その勝ち馬に限れば【3-2-2-5】複勝率58.3%とやはり優秀だ。なおクラス関係なく前走1着馬が【10-9-6-39】で、ここ10年間のデイリー杯勝ち馬10頭、連対馬19頭が前走勝利から臨んでいた。 前走人気別成績もキレイな傾向が出る。前走3番人気以内だった馬が【10-9-8-37】複勝率42.2%、同4番人気以下だと【0-1-2-29】複勝率9.4%。前走時点で人気を背負っていたグループの方が圧倒的にいい。 ダメ押しで前走上がり別成績。これもハッキリした傾向があって、前走上がり2位以内の馬が【10-8-7-39】複勝率39.1%、同3位以下が【0-2-3-26】複勝率16.1%。前走時の末脚も重要なヒントだ。 出走間隔に注目すると、またまたキレイに明暗。中3週以下で出走してきた馬は【0-3-4-30】複勝率18.9%で、同4週以上空けてきた馬は【10-7-6-38】複勝率37.7%となっている。 ここまでの話を総括すると、つまり過去10年のデイリー杯2歳S勝ち馬はいずれも「前走1着」「前走3番人気以内」「前走上がり2位以内」「中4週以上での出走」を満たしていたということだ。これらの条件になるべく多く該当する馬を探せば正解に近づけるだろう。 最後に細々したデータをふたつほど補足する。まず馬体重別成績だが、480kg以上あった馬が【6-6-3-18】複勝率45.5%と好成績。馬格はあるに越したことはない。 また、京都開催だった7回に限ると「8枠」が【2-5-1-6】で連対率5割。5番人気以内の馬に限ると【2-3-1-2】で複勝率75.0%に達する。連続開催の後半、ワンターンの少頭数戦、揉まれ慣れていない若駒の戦いで、外枠のメリットは大きい。