お金が原因で離婚の危機を迎えたことがある夫婦はどれくらいいる?
金銭感覚の違いは人間関係においてトラブルのもとだ。特に生活を共にする夫婦の場合であれば、お金に関する意識をすり合わせることが円満の秘訣であり、逆に感覚が乖離していると喧嘩が絶えず、最悪離婚の原因にもなりかねない。 スパークス・グループはこのほど、全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女を対象に、「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2024」をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計した。以下に調査結果の抜粋を紹介する。
夫婦の預貯金額は平均968万円、昨年調査から215万円の大幅増加
全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1,000名(全回答者)を対象に夫婦の預貯金の残高を調べたところ、平均は2023年753万円→2024年968万円と、215万円増加した。年代別にみると、60代以上では524万円増加(2023年1,521万円→2024年2,045万円)と、他の年代と比べて増加幅が大きくなった。 へそくりをしている人(487名)に、へそくり額を聞いたところ、平均は全体では302万円となり、男女別にみると、男性236万円、女性365万円となった。 昨年の調査結果と比較すると、へそくり額の平均は、全体では2023年233万円→2024年302万円と、69万円増加した。男女別にみると、男性では84万円の増加(2023年152万円→2024年236万円)、女性では56万円の増加(2023年309万円→2024年365万円)となった。 配偶者が働いている人(774名)に、配偶者の給料を把握しているか聞いたところ、「把握している」は62.4%、「把握していない」は37.6%となった。 男女別にみると、「把握していない」は男性では48.4%と、女性(29.6%)と比べて18.8ポイント高くなり、妻の給料を知らない夫が約半数を占める実態が明らかになった。 全回答者(1,000名)に、お金のことが原因で離婚の危機をこれまでに何回くらい迎えたか聞いたところ、「0回」は76.2%、『お金のことが原因で離婚の危機を迎えたことがある夫婦の割合』(1回以上と回答した人の割合)は23.8%となった。お金のことが原因で離婚の危機を迎えた回数は平均1.0回/年だった。 お金が原因の夫婦喧嘩をしている夫婦(370組)についてみると、『お金のことが原因で離婚の危機を迎えたことがある夫婦の割合』は55.1%となった。お金に関する喧嘩がエスカレートすると、夫婦関係に深刻な亀裂が入るリスクがあるのではないだろうか。