ドイツ教会、2000人超性虐待 46年以降、聖職者ら未成年に
【ベルリン共同】ドイツのプロテスタント教会で1946年以降、少なくとも聖職者ら1259人が未成年者ら2225人を性的虐待していたことが分かった。ドイツ福音教会の要請で被害の実態を調査した研究者らが25日、報告書を発表した。特定した被害者数は「氷山の一角に過ぎない」としている。 「相手も性交に同意していたと思う」は、もう通じない。歴史的な「刑法の性犯罪規定」改正 きっかけは被害者の声、どうやって国に届けたのか
多くの資料が既に破棄されるなどしており、入手できたデータなどを基にした推計ではプロテスタント教会全体で被害者は約9300人、加害者は約3500人に上る可能性があるという。 報告書によると、特定した被害者の大半が当時14歳未満で、約65%が男性、約35%が女性だった。加害者の約40%が聖職者で、残りの多くは教会で教育に携わるスタッフだった。ほとんどが男性だった。 ドイツでは2018年に、カトリック教会で1946~2014年に少なくとも1670人の聖職者が未成年者ら3677人を性的虐待していたことが調査で明らかになっている。 聖職者らによる未成年者らへの性的虐待は近年、世界各国で明らかになっている。