今年最も事故が多かった場所は?愛媛県内で発生した交通事故の傾向と事故防止のヒント
えひめの1年を振り返る「2023えひめ総決算」。きょうは「交通事故を考える」。今年、県内で発生した交通事故の傾向を振り返ります。今年、11月末までに県内で発生した人身事故は1930件。去年の同じ時期と比べると18件増加し、35人が亡くなっています。 【動画】2023えひめ総決算!愛媛の交通事故 何が増えた?減った?<NEWS CH.4> 今年の県内の交通事故を見ていくと、何に気を付けるべきなのかヒントが見えてきました。
ヘルメット着用の努力義務化で着用率78.3%にアップ↑ 課題は‟大人の着用”
今年4月。道路交通法の改正によって、あの身近な乗り物のルールが大きく変わりました。 警察官: 「自分の命を守るためにヘルメット、よろしくお願いします。気を付けて運転してください」 自転車のヘルメット着用が‟努力義務”になったのです。 県警 交通企画課 塩見浩二交通事故分析官: 「強制はないですし、罰金等の不利益もないですが、事故の時の被害を少しでも軽減するためにヘルメットを被るように努めていただいたらと思う」
これまでヘルメット着用の努力義務は13歳未満の子供が対象でしたが、自転車を運転するすべての人が対象に。 県内で「ヘルメット着用」促進に向けた取り組みが加速しました。 銀行では、入行したばかりの行員にヘルメットの重要性を伝える講話を実施。 愛媛銀行 新入行員 近藤結香さん: 「これから毎日自転車通勤になるので、ヘルメットを正しく 着用して自分の身を守ることが 大切だなと改めて感じました」
今治市の総合建設会社では… 重松建設 重松和希営業部長: 「ヘルメット義務化っていう自主的なとこなんですけど、その自主性を促進するために、ヘルメット全額出すよと」 自転車通勤で使うヘルメットの購入費全額を会社が負担することに。 重松さん: 「会社的にも健康で働いてくれてるほうが会社の売り上げにも直結するので。長い付き合いを考えたら目先の自転車代くらいは出したらいいんじゃないかというのが社長の考えです」 男性社員: 「着用しだすとほんとに当たり前になってきますので、きっかけが補助という形にせよ、 定着率としてはいいんじゃないかという気がする」 今年10月、県などが行った調査によると、ヘルメットの着用率は全体で78.3%。努力義務化前だった1年前と比べ、4ポイントほどアップしました。 しかし、世代別では…「高校生」は97.7%、「中学生」は100%と高い着用率であるのに対し、「成人」は43.6%。 男性: 「これが罰則ありやったら迷わずつけるんですけども、努力義務なんでどっちでもいいのかなと、自分の中で思っちゃってつけない方向になってます」 ‟大人のヘルメット着用”が課題です。