今年最も事故が多かった場所は?愛媛県内で発生した交通事故の傾向と事故防止のヒント
続いて、松山市天山交差点近くの国道33号と脇道が交わる交差点。 投稿者: 「通勤で毎日通るんですが、向こうから来ていたら、明らかにこっち(左側)見てないなって分かるんで危ないなっていうのはあります」 脇道から国道に合流する車が一時停止せず、歩道の歩行者や自転車と接触しそうになり危険だ、とのこと。 平日の朝、1時間定点観測してみると…脇道から出てきた142台のうち停止線の手前で完全に一時停止した車は、わずか19台。中には、一度も止まることなく国道に合流する車も見られました。 今年、県内の交差点で起こった車同士の事故では、「出会い頭の事故」が全体の65%と、去年より3ポイントほど増加しています。
道路横断中の死亡事故が減少 「信号機のない横断歩道での車の停止率」は過去最高に
そして、去年と比べて右肩下がりになったのは…? 道路横断中に車にはねられて亡くなった歩行者の人数です。先月末までの死者数は9人と、去年の同じ時期と比べて4割減少しました。 愛媛県警では、信号のない横断歩道での交通事故を減らそうと、去年から「大人も手を上げよう運動」を展開。
信号のない横断歩道を渡りたい時、歩行者に少しでも手を上げて「渡る意思」を伝えてもらおうという取り組みで、今年は新たに運送会社やスーパーなど602か所を「手上げ横断モデル事業所」に認定。「手上げ横断」を推進しています。 こうした啓発の効果もあってか、毎年JAFが全国で調査する「信号機のない横断歩道での車の停止率」。愛媛は5年連続で上昇。今年、過去最高の58.5%となりました。 5年前の9.9%と比べおよそ6倍と、大きくアップしましたが、横断歩道上の事故はゼロになっていません。 交通事故が1件でも減りますように。CH.4では来年も、交通事故を考えます。