今年最も事故が多かった場所は?愛媛県内で発生した交通事故の傾向と事故防止のヒント
自転車死亡事故の半数は頭部に致命傷…ヘルメット未着用で致死率は3倍
こちらは今年10月、「ヘルメットの重要性を伝えたい」と視聴者から寄せられたドライブレコーダーの映像です。 左前方に見えてきた、歩道を走る自転車。と…その時!自転車が転倒。運転者が自転車ごと車道に飛び出てきました。転倒の衝撃で、自転車の運転者の体の右側は勢いよく地面に叩きつけられています。 映像提供者によると、自転車に乗っていた男性は脚にケガをしていたものの意識はあり、「わき見をしていた」と話したということです。 映像提供者: 「(自分は)ヘルメットせずに通勤してるんですけど、今後ヘルメットの着用を考えて通勤したいなと思ってます」 過去5年間に県内で発生した自転車の死亡事故では、およそ半数が頭部に致命傷を負っていて、ヘルメットを着用していない場合の致死率は、着用していた場合の3倍高いことが分かっています。
最も事故が多かったのは「交差点」 危険箇所を定点観測してみると…
一方、去年と変わらない傾向だったのは…最も多く事故が発生した“場所”。それは…交差点です。 視聴者からも「危ない!」という声が多く寄せられました。 投稿者 : 『通勤途中、自転車が赤信号にも関わらず交差点に進入してくる。大きく広がって勢いよく曲がってくるので、接触寸前となり、急ブレーキをかけたことも』
現場は県道334号、信号機がある三叉路の交差点。 画面奥に向かって車で直進していると、赤信号であるはずの左側から自転車が合流してきて接触しそうになるとのこと。 様子を確認してみると、左側から県道に合流するほとんどの自転車が、目の前の車両用の信号が赤の場合でも交差点に進入しています。 この行為、‟信号無視”にあたらないのか? 道路交通法によると、走る場所によって異なります。
この道は、歩道がないため白線の外側・赤色の部分が「路側帯」で、自転車は、歩行者の通行を著しく妨げる場合を除いて通行することができます。 この「路側帯」を走行する場合は、目の前の車両用の信号に従う義務はありません。 一方、白線の内側・車道を通行する場合は、車両用信号に従わなければなりません。 ただ、法律上は信号無視に当たらないとしても「自転車は車の仲間」。周囲の状況に応じた安全確認をしっかりして利用する必要があります。