クアルコムの新Snapdragonが「生成AIスマホ体験」を変える! 秋に3社が搭載スマホを投入
静止画像にAIによる被写体解析をかけて、人物ポートレートの肌や背景の緑、建物などオブジェクトごとに最適な画像処理をかける「Semantic Segmentation(セマンティックセグメンテーション)」の技術は認識できるレイヤー数が「12」から「250」へ一気に拡大します。その効果により、Snapdragon 8 Eliteを搭載するスマホのカメラでは被写体の質感や色合いなどをより繊細にバランスよく再現した写真が撮れることに結び付きます。
デモンストレーションでは、Snapdragon 8 Eliteを載せたスマホの試作機と、クアルコムのパートナーであるArcSoftの画像解析ソフトウェアを組み合わせた写真撮影の体験機会が設けられました。 例えばAI画像解析により、元気に動き回る犬・猫などペットの写真がより鮮明に記録できるようになります。デモンストレーションでは、バーストモードを使って複数の写真を高速撮影し、AIが提案する60枚の候補からベストショットを選択できる「AIペット・キャプチャ・スイート」の事例が紹介されました。
■画像・テキストなど様々なデータをAIアシスタントが素速く解析 カメラで撮影したビデオも、プレビューを見ながら画面を数回タップするだけの簡単な後処理加工により不要なオブジェクトを削除できる「ビデオオブジェクト・イレーサー」のようなツールも実装可能です。静止画についても、AI画像解析によりオブジェクトを選り分けて不要な被写体を消すツールが「AIキーパー」として提案されていました。 これらの写真・ビデオの撮影・編集時のAIツールはSnapdragon 8 Eliteにプリインストールされるわけではなく、スマホを開発するハードウェアメーカー、あるいは写真加工のアプリなどを提供するソフトウェアベンダーが最新チップセットのパフォーマンスを活かして実現できるユーザー体験の事例としてクアルコムが紹介したものになります。