シカの食害で荒廃、伊吹山の美しい自然を復元したい 地元企業が3千万円を寄付
電子部品メーカー「湖北工業」(本社・滋賀県長浜市高月町)はこのほど、滋賀県米原市に3千万円を寄付した。市は、ニホンジカによる食害で斜面の荒廃が進んで土砂災害を招いている伊吹山での植生復元プロジェクトに役立てる。 【現場写真】シカの食害が招いた可能性がある土砂災害 同社は、6月に市が選定を発表した米原駅東口周辺開発の事業者の一つで、寄付は市の「企業版ふるさと納税」を通じて11月14日付で行った。 このほど市役所で贈呈式があり、同社の石井太社長が角田航也市長に寄付金の目録を手渡した。角田市長からは感謝状などが贈られた。 石井社長は「伊吹山の危機的な状況を知って寄付を申し出ることにした。名峰の美しい景色や生態系の復元を願っている」、角田市長は「いただいた寄付を有効に活用してプロジェクトの取り組みを進めたい」と話した。