全国粗鋼生産上期4.4%減 4184万トン 20年度に次ぐ低水準
全国粗鋼生産量は4―9月期に4183万7000トンと前年同期比4・4%減り、過去半世紀で最低となった2020年度の上半期に次ぐ低水準となった。コロナ禍前の19年度同期を2割近く下回った。減産からの回復が緩やかな自動車分野の鋼材受注は前年比1割近く減少。人手不足や資材高で建築・土木ともに需要の減少が続き、外需依存度の高い産業機械分野は長く低迷している。鋼材輸出も海外市場の環境悪化から減少し、高炉・電炉各社は下期も需要見合いの低生産を余儀なくされている。