乗り越えた“人生最大の18ホール” 涙のリディア・コー「これ以上、望むものはない」
2012年に15歳でアマチュア優勝を成し遂げ、ツアー史上唯一のアマで2勝をマーク。17歳で世界ランキング1位となった。低迷期を乗り越え、1月の今季開幕戦で挙げた節目の20勝目によって殿堂入りにも“王手”をかけて臨んだ3度目のオリンピックで最高の景色が待っていた。
栄光に満ちたキャリアが、27歳にして終わりに近づいていることは確かなのかもしれない。メダリスト会見でも引退についての質問が出た。「ゴルフは私に多くのものを与えてくれたし、ゴルフを始めた時よりも終わりが近いことは分かっている。競技者としてプレーしている間は最高のゴルフをしたい。今はただ、この瞬間を楽しみたい」。次週の「ISPS Handa スコットランド女子オープン」、さらに翌週のメジャー最終戦「AIG女子オープン(全英女子)」と連戦を控える。休む間もなく、かつての天才少女が紡ぐ伝説は続いていく。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)