【土日の天気】さくら喜ぶ晴天と暖かさも 西~北日本の広範囲に黄砂飛来 花粉症は症状悪化のおそれ
3月最後の土日は日差しに恵まれる所が多く、西日本から東日本の最高気温は25℃以上の夏日が続出する予想。続々と開花するさくらが喜ぶような晴天と暖かさになる所が多い見込みだ。ただ、西日本から北日本の広範囲に黄砂が飛来するおそれがある。
西~東日本は夏日続出で昼間は上着いらず
3月最後の土日は、西日本から北日本の広い範囲で晴れる所が多い見込み。また、各地ともこの時季としては気温が高くなりそうだ。 きょう30日(土)の最高気温は、宮崎・静岡・埼玉県熊谷市などで26℃まで上がる予想。また、高知・さいたま・水戸は25℃など、25℃以上の夏日が続出する見通し。
あす31日(日)は東京都心でも26℃まで上がり、今年初めての夏日になる予想。この土日は続々と開花しているさくらも喜ぶような晴天と暖かさになりそうだ。西日本から東日本にかけて昼間は上着はいらず、暑がりの場合は半袖でも過ごせそう。朝晩の気温も平年より高く、過ごしやすい所が多い見込みだ。
すでに西~東日本で今年初めて黄砂を観測
晴れて気温が高い分、ヒノキを中心とした花粉は非常に多く飛ぶ見通し。また、きょう30日(土)午前中には今年初めて東京や大阪などで黄砂を観測しており、あす31日(日)にかけて西日本から北日本の広範囲で黄砂の飛来が予想されている。
今回の黄砂は「大規模」で「濃度が濃い」ことが特徴で、所によっては視程が5キロメートル未満となるおそれがある。視程が5キロメートル未満となった場合には見通しが悪くなり、車や飛行機の運転が困難になるなど交通障害が発生する可能性があるため注意が必要だ。
黄砂対策
見通しが悪化している場合は無理に車の運転をせず、航空機の離着陸などは遅延が発生するおそれがあるため時間に余裕を持った行動を心掛けた方がいいだろう。屋外では車や洗濯物などに黄砂が付着するなどの影響が予想されるため、洗濯物の外干しは控えたい。車に黄砂が付着した場合は、タオルで拭くと車体に細かなかすり傷がつくおそれがあるため、こまめな水洗い洗車や高圧洗浄による洗車がいいとされている。 また、環境省によると花粉症などのアレルギー症状が悪化するおそれがある。加えて呼吸器や循環器に疾患のある人、小児、高齢者などを中心に黄砂の影響が大きいとされるため、外出時にはマスクを着用し、体調に応じて不要不急の外出は控えた方がいいかもしれない。
黄砂とは
東アジアの砂漠域や黄土地帯から強風により吹き上げられた多量の砂やちりが、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ日本付近に降下する現象。日本では春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがある。また、環境省によると人の健康に影響があるとされている。なお、視程とは水平方向で見通しの効く距離のことを言う。 (気象予報士・鈴木悠)