性被害訴えた福島出身俳優・大内彩加さん 劇作家・谷賢一さんと和解成立 双方がコメント
性被害を受けたなどとして、福島県飯館村出身の俳優が劇作家に損害賠償を求めた裁判で、双方の間で和解が成立したことが分かりました。 【写真を見る】性被害訴えた福島出身俳優・大内彩加さん 劇作家・谷賢一さんと和解成立 双方がコメント この裁判は、飯館村出身の俳優・大内彩加さんが、所属する劇団の劇作家・谷賢一さんから「性被害を受けた」などとして、550万円の損害賠償などを求めていたものです。 これまでの裁判で、大内さんは性行為について「一切同意なんてしていない」と主張。一方、谷さんは、当時は「酩酊していて、性行為は不可能だった」と述べたほか、服用していた薬の影響で、行為自体ができる状況ではなかったとしていて、両者の主張は真っ向から対立していました。 大内さんの代理人によりますと、27日付けで、双方の間で和解が成立したということです。和解の内容については明らかにされていません。 ■大内彩加さんコメント 和解を受け、大内さんは自身のブログで「被告が私の胸部や臀部を何度も触ったことに関して『劇団の主宰者と劇団員という立場の差に鑑みると、 原告の真摯な同意があったとは認め難く、一定の不法行為責任が生じ得る行為であったといえる』と裁判所が判断」したとして、「私としては、いわゆる『勝利的和解』であると受け止めています」とコメントしました。 そのうえで、自身がハラスメントカウンセラーの資格を取得したことを報告し、「この2年間の裁判期間並びに行為を受けていた4年間も含めて、私が経験したことを活かして、被害者、加害者を出来るだけ業界から出さないように行動、発信を続けたい」としています。 ■谷賢一さんコメント 一方、谷さんは自身のホームページで「性行為の強要がなかったこと、その他重要な点において私の主張が受け入れられたと言えることから、訴訟の長期化による疲弊も著しいことも鑑み、和解に同意し、裁判を終了することに致しました」とコメントしました。 そのうえで「私自身は裁判所の判断の通り、原告からの積極的言動(裁判所の言を用いると「迎合的な態度」)があったとしても身体接触はすべきでなかったと反省しています」とし、「地道に努力し、信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。
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