大谷翔平のドジャース36年ぶりの優勝パレードまであと9時間…2階建てバスで約45分、約1.6kmファンは「興奮して眠れない!」
ワールドシリーズを制覇したドジャース。 このあと11月に入ってもいろいろとありますが、まずは日本時間2日に行われる、実に36年ぶりのパレードです。 劇的な逆転勝利で4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いたロサンゼルス・ドジャース。 公式SNSには、ロス行きの機内でトロフィーを手に喜びを分かち合うチームの様子がアップされ、大谷翔平選手や山本由伸投手も笑顔を見せていました。 ロサンゼルスでは優勝決定直後から熱狂した一部のファンが大騒ぎ。 店の商品を略奪したなどとして、少なくとも12人が逮捕される事態となりました。 歓喜と熱狂の夜が明けた31日。 市内の至る所で行われていたのがドジャースファンによる清掃作業です。 ドジャースファンは「ロサンゼルスにはポジティブな要素がたくさんあることを理解してもらうため掃除をしています」と話しました。 また、グッズショップでは「WORLDSERIES CHAMPION」と書かれた記念グッズを多くのファンが買い求めていました。 ファンは「ワールドチャンピオンシップのTシャツを2枚買った、長袖と半袖をね。ドジャースの試合がたくさんあるから、暑い日と寒い夜に必要。それを手に入れることができて、とてもうれしい。」「ロサンゼルスで君と過ごす次の9年間が待ちきれない。Let's go SHOHEI」と話しました。 ロサンゼルス市内で行われる優勝パレード。 パレードのスタート地点のロサンゼルス市役所前の道路は封鎖され、準備が行われていました。 4年前にもワールドシリーズを制しているドジャース。 しかし、この年は新型コロナウイルスの流行によりパレードは行われませんでした。 その前の優勝はというと、36年前の1988年。 当時のパレードでは、選手らが飾り付けられた複数の車に乗って、ファンの前を移動しました。 36年ぶりとなる今回のパレードでは、2階建てバスを使用。 ロサンゼルス市庁舎前から中央図書館近くまでの約1.6kmを45分ほどかけて移動するとみられています。 現地に住むドジャースファンの子供は、パレードへの期待に胸を膨らませていました。 ドジャースファンの子供: (Q.パレードに行きたい?)Yeah!すごくいいと思うよ。選手を生で見ることができるんだ!目の前でショウヘイやフレディー(フリーマン)、ムーキー(ベッツ)なんかに会えるんだ!すごいよね。 しかし、学校があるため見ることはできないといいます。 現地に住む別の日本人女性は、パレード後にドジャー・スタジアムで行われる祝賀イベントをチョイスしました。 ドジャースファンの日本人女性: 祝賀イベントのチケットも即完売みたいで、スタジアムに行く大勢のファンと一緒にパレード(の様子)をスクリーンで見ようと思っています。もう今から興奮して眠れない!大谷選手をはじめ、他の選手もうれしそうにパレードに出て(ファンの)みんなに笑顔で手を振ってくれるんだろうと思うと待ち遠しい。早く見たい。 街を挙げてドジャースの偉業をたたえるロサンゼルス。 一方、本拠地での優勝を逃し、意気消沈しているのがニューヨーク・ヤンキースです。 31日の第5戦では、チームの主砲ジャッジ選手のホームランなどで序盤に5点を奪い勢いに乗ります。 しかし、5回表にそのジャッジ選手のエラーなどで失点を重ね、まさかの逆転負け。 ヤンキースは、松井秀喜さんがシリーズMVPに輝いた2009年以来15年ぶりの優勝を逃しました。 ジャッジ選手は試合後の取材で悔しさをにじませました。 アーロン・ジャッジ選手: まずはドジャースへおめでとう。(ドジャースのような)強い相手に余計なミスをしてはいけない。僕のミスから始まった。ああいうミスがなければ違うストーリーが描けていたはずだ。(Q.自身初のワールドシリーズだったが?)いろんなことが頭に浮かぶが…優勝を逃したことは死ぬまでつきまとうよ…。 がっくりと肩を落とすジャッジ選手。 そんな彼に向けられたのはヤンキースファンの不満。 ジャッジ選手のSNSには、試合後、心ない書き込みがあふれたためコメント欄が閉鎖されました。 ジャッジ選手はインタビューをこう締めくくっています。 アーロン・ジャッジ選手: 引退する時はたくさんの傷を負っていると思うが、たくさんの勝利を経験することも願うよ。