【仮面ライダーヒロイン名鑑】『仮面ライダージオウ』紺野彩夏「最後の最後にアクションシーンを詰め込まれて不安でした(笑)」
仮面ライダーシリーズ最新作『仮面ライダーガヴ』のオンエアを記念して、今年も『週刊プレイボーイ』のスペシャルイシューが発売! 9月17日に発売された40・41号では「歴代仮面ライダーヒロインが大集結!!」と題し、仮面ライダー女優たちが登場。水着グラビアの最新撮り下ろしやインタビューなど、今回も仮面ライダー愛がほとばしる内容となった。 【画像】紺野彩夏さんが演じたオーラ その特集より歴代ヒロイン4名のインタビューを、週プレNEWSにて再掲載。今回は『仮面ライダージオウ』(2018~2019)でオーラを演じた紺野彩夏さんが登場です。オーラは、未来からやって来た敵対組織・タイムジャッカーの紅一点。目的のためには手段を選ばない冷酷な性格で、不利な状況に陥ってもプライドの高さは変わらないクールなキャラクターだが、彼女は当時、どう演じていたのか? 今回の取材では、作品から得たものや当時の心境などを語ってもらった。 ――3歳、子役の頃から芸能活動をされている紺野さんですが、連続ドラマのレギュラーは、『仮面ライダージオウ』が初だったんですよね。まずは、敵対組織・タイムジャッカーの紅一点、オーラという役が決まった経緯を教えてください。 紺野 オーディションです。もともとは私もヒロインとして受けていたので、最終面談のときは、(本作のヒロイン・ツクヨミを演じた)大幡しえりちゃんが隣にいました。 ――お二人並んでの選考だったんですね。紺野さんとしては、最後の最後でヒロインに選ばれず悔しい思いをしたのでは? 紺野 実は私、『仮面ライダー』シリーズをほとんど知らずにオーディションを受けていたんですよ。手応えがあったわけでもないので、単純に役をいただけただけでうれしかったというか。むしろ配役を聞いてからは、どう悪役を演じられるかのほうが楽しみになっていましたね。 ――決め手は何だったと思います? 紺野 緊張せずに自分を出せたのが良かったのかな? すごく楽観的な性格なんですよ。私が受けたときは、プロデューサーさんたちと普通に会話して終わることが多く、オーディションとは思えないくらい常にフラットな状態だったからこそ手応えを感じなかったわけですけど、その自然体な部分を評価してもらえたのかなと思いますね。 ――撮影現場では厳しく言葉をかけられる場面もあったかと思います。持ち前の楽観さで乗り切れました? 紺野 現場入りまでは「歳の近い役者さんばかりだし、まぁ、何とかなるか」と、かなり気楽に構えていました。そんな調子で現場入りしたら、イン2日目にして厳しい演技指導を受けまして......。 ――というと? 紺野 アナザーライダー(怪人)を生み出すために、変身アイテムを無理やり人間に埋め込むシーンが度々あったのですが、合成の演出が入るため、実際の撮影では相手がいるていで、体の高さに合わせて手を伸ばす必要があったんです。ただ、正確な位置に手を持っていくのがとにかく難しく、何度もやり直しになって。そのときだけは「目印なしに分かるわけないよ!」と、思わず泣いちゃいましたね。現場の厳しさを実感した瞬間です。「私なりに精一杯やったんだし引きずっても仕方がない」と切り替えて、次の日にはすっかり立ち直っていましたけど(笑)。 ――切り替え早すぎです! では、役作りについても教えてください。紺野さんが演じたオーラは、プライドが高く目的のためには手段を選ばない冷酷なキャラクターでしたよね。 紺野 作中で笑顔のシーンは一切なし。基本的にツンとしているので、当時は、オーラの衣装を着るだけでうまく笑えなくなりました。実際、監督からも「オーラはクールで高飛車」と言われていたので、常にその意識を持ってお芝居していましたね。オーラ役として忘れられないのは、やっぱりキバ編(第35話・第36話)。釈由美子さん演じる北島祐子にマンホールを投げつけられ頬にケガを負ったり、無理やり跪(ひざまず)かせられたり。祐子の女王気取りな態度にイラつき嫉妬するオーラが新鮮で、演じていて楽しかった記憶があります。