ゆでない「スープ用パスタ」が話題 お湯を入れて3分…防災食として再注目「紙コップと一緒にストックしました」
「お湯を入れて3分待つだけ!」。こんなキャッチフレーズのゆでないショートパスタがネット上で話題になっています。製粉大手ニップン(本社、東京都千代田区)の「オーマイ スープ用パスタ」。粉末スープに足すだけで手軽にパスタ入りスープができる便利商品。賞味期限は製造後37カ月と長く、防災食として備蓄する人もいるようです。 【写真】目印は赤いカップのイラスト ■リピート率高く、まとめ買いする人も 発売は2021年8月。市販の粉末スープと同商品大さじ2杯ほどをカップに入れ、熱湯を注いで約15秒かき混ぜ、3分待つと出来上がり。熱湯3分でもどる仕組みは「パスタをあらかじめ加熱、アルファ化したあと乾燥しているから」(同社)。 同社担当者に話を聞きました。 ──開発のきっかけは。 「ショートパスタの使用用途は、マカロニサラダやグラタンが多くを占めていますが、もっとショートパスタを手軽に楽しんでいただきたいと考えたことがきっかけです。特にスープと一緒に食べるのは、手軽な食シーンとして拡大の可能性が大きいとの気付きがあり、本商品を開発しました。洋風スープで最も食べられているのが粉末スープであることから、手軽な粉末スープと同じ使いやすさ、食べやすさにこだわりました」 ──売れ行きは。 「発売以来、安定した売上で推移しています。気に入って使い続けてくださる方が多いのか、弊社のパスタ商品の中でもリピート率の高い商品です。またありがたいことに、通販サイトでまとめ買いいただく方もいらっしゃいます」 ──ネット上には防災食として購入したという声もありました。 「積極的に防災食としてのアピールはしておりませんが、一部の流通や販促では防災に関連した提案を行うこともあります。また、弊社の本社近くで行われた防災訓練では、熱湯を入れるだけで食べられるパスタとして本商品をご紹介しました」 同社のお客様センターには、「災害備蓄としてめちゃくちゃ助かっています。普通のパスタはゆでる必要があるので、今までパスタの備蓄は諦めていました」「非常用としてストックしました。何種かのカップスープの素と紙コップ・スプーンなどを箱に一緒に入れてます」などの感想が寄せられているそう。またSNS上には「スープにちょい足しするだけだから簡単」「スープが軽食になる」「一人用のお昼にちょうどええな」「会社でも使いやすい」などの声が並んでいます。 希望小売価格167円(税込)。主な販売場所は全国のスーパーやネット販売など。 (まいどなニュース・金井 かおる)
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