ホンダ「CB1000ホーネットSP」登場|スポーツ系CBの新たなトップモデルの特徴は、個性的なスタイルだけではない!
“SP”はブレンボ+オーリンズ、パワーも約6PSアップ!
2023年11月のミラノショー(EICMA)でプロトタイプが公開され、2024年春のモーターサイクルショーでは実車展示も行われたホンダ「CB1000ホーネット」。2024年10月、欧州でついにスペックが発表された。そして上級グレードの“SP”も登場した。 【写真はこちら】「CB1000ホーネットSP」の全体 CB1000ホーネットは、スポーツ系CBのトップモデルとして登場したストリートファイター。CB1000Rが、余裕あるパワーと「ネオスポーツカフェ」コンセプトの美しいフォルムを魅力の核とした、“大人のための上質なスポーツバイク”だったのに対し、今度のホーネットは、ダイナミックなパフォーマンスを堪能できることを最大のテーマとしたモデルとなっている。 エンジンはCBR1000RR譲りの直4……なのだが、CB1000Rに用いられてきたSC57用とは違い、2017年に登場したSC77型と呼ばれるCBR1000RR用のエンジンをベースとしている。IMUやトラクションコントロール、コーナリングABSなどを採用し、電子制御が大きく充実したときのCBRだ。 CB1000ホーネットは、そんなエンジンをスチール製のツインスパーフレームに搭載。CB1000Rは片持ち式のスイングアーム・プロアームを標準装備していたが、ホーネットではオーソドックスな両持ち式となった。サイズ的にはCB1000Rに近いが、シート高は830mmから809mmへと低くなっている。 そして、今回新たに追加設定されたのがCB1000ホーネットSP。 “SP”は、ブレンボ製キャリパーとオーリンズ製リアショックを標準装備した上級グレードとなる。ちなみにキャリパーはラジアルマウントのStylema、リアショックはTTX36がおごられている。 フロントフォークはショーワ製のSFF-BPで、これはスタンダードのホーネットと同様だが、こちらはアウターチューブがゴールド仕上げとなっている。 SPのエンジンは、スタンダードのホーネットと同じSC77ベースではあるものの、RCバルブを採用してスタンダードの151.7PSから157.2PSと、約6PSほどアップしている。 電子制御、電装系の装備も最先端。ストリートファイターらしい面構えの、非常に小顔なフロントマスクを採用、ヘッドライトはCBR1000RR-Rにも似た、LEDプロジェクタータイプ。メーターは5インチのカラーTFTディスプレイで、スマートフォンとの連携による簡易ナビ表示機能まで備えている。 ライディングモードは3段階+好みに設定できるユーザーモード2種類。トルクコントロールやエンジンブレーキコントロール、ウイリーコントロールも採用。ただ、クイックシフターはオプション扱いのようだ。
webオートバイ編集部