モデルナのRSVワクチン、FDA承認可否の決定が12日から延期
(ブルームバーグ): 米バイオテクノロジー大手モデルナは10日、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)ワクチンの承認可否に関する米食品医薬品局(FDA)の決定が、「事務的な制約」で先送りされたと明らかにした。
同社の発表によれば、FDAからワクチンの安全性や有効性、品質に関して承認の妨げとなるような問題は知らされていない。決定は12日に下される予定だった。FDAは月末までに審査を完了できるよう取り組んでいると同社は述べた。
mRNA万能論に水差す、モデルナ新ワクチンは他より明確には優れず
ウィリアム・ブレアのアナリスト、マイルス・ミンター氏はモデルナのワクチンが5月末までに承認されれば、6月遅くに開かれる政府のワクチン諮問会議に間に合うと指摘。接種の推薦を受けるにはこの会議への参加が前提になるという。
モデルナの株価は米市場下落。通常取引が始まる前の時間外で一時2.2%下げた。
原題:Moderna Says FDA Delaying Decision on RSV Vaccine Approval (1)(抜粋)
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Gerry Smith