嫌がる光でカラス撃退 富山県高岡市、中心市街地で実験
富山県高岡市は27日、中心市街地でカラスの被害を減らすため、撃退レーザー装置を用いた追い払い実験を始めた。1カ月間実施し、効果があれば2025年度以降の導入を検討する。 市は22年春から民間事業者と連携し、街中のカラス対策を強化している。今回の実験では、カラスが嫌がる緑色のLEDレーザーを照射。カラスは形を覚えると恐れなくなるため、照射する光の形は直線や四角など不規則にする。 片原町交差点そばの呉服店「いせや」(末広町)の協力を得て、同店の外壁に1台設置した。道を挟んで北側の、ふん害が目立つ電線に向けて光を照射する。期間中は毎日、午後6時45分から翌朝午前5時まで稼働させる。約5分照射し、約5分の間隔を置いて再び照射することを繰り返す。 機材は、開発した山陰パナソニック(島根県)から無償で借り受けた。市はふんの量などを調査し、導入可能性を探る。市環境政策課の室谷智課長は「自動で照射するので対策の省力化にもつながる。効果があればいい」と話した。