市、迷彩服パレード「問題ない」 野党「配慮欠く」と批判
11月に行われた石垣島まつりの市民大パレードに、陸上自衛隊石垣駐屯地が迷彩服で参加したことについて、石垣市の宮良直好農水部長は9日、市議会一般質問で「問題ない」との認識を示した。 野党の長浜信夫氏は「さまざまな市民感情がある中で、配慮を欠いたような光景に見えた。軍事色を前面に出すのではなく、別に工夫すべきでは」と陸自のパレード参加を批判。 与党からは長浜氏の質問に対し「個人的な見解で、調査に基づいていない」「職業差別だ」などと反発する野次が相次ぎ、一時、議事が中断した。 宮良部長は、パレード参加者の服装は「おのおので判断する」とした上で「制服である迷彩服で参加することは問題ない」と述べた。 迷彩服を着用した自衛隊員の市民大パレード参加は2年連続だった。 一方、長浜氏は「中山義隆市長は自衛隊の敬礼を受けていた。自衛隊の観閲式ではなく、市長にふさわしくない行動だ」と発言。中山市長は「事実ではない」と指摘し、長浜氏は「県紙で観閲式の様相を呈する行進という記事があったので勘違いした」と発言を取り消した。 与那国島の日米共同統合演習で起きた陸自オスプレイの事故について中山市長は、沖縄防衛局から人為的ミスとの説明を受けたとした上で「二度と事故が起きないよう対応してほしいと話した」と報告。 米軍オスプレイに関しては「市民感情からすると理解が得られにくい」と、石垣市の今後の訓練で参加を自粛するよう求めたとした。 長浜氏は「米軍機であろうと自衛隊であろうとオスプレイを島で飛ばさないで」と訴えた。