三ケ日“煮込んだ”地産地消カレーいかが 浜松・レストラン「乎那の邑美と善」
浜松市浜名区三ケ日町の老舗菓子店「入河屋」が運営する衣食住の複合施設「乎那の邑(おなのむら)美と善」のレストランで、ブランド豚「三ケ日ポーク」など地元食材を使ったカレーの提供が始まった。入河屋5代目の松崎善治郎さん(50)と料理人今井克宏さん(85)=千葉県=、芸術家味岡伸太郎さん(75)=豊橋市=の3者が協働でレシピを考案した。 同施設は、古民家を改装して昨年10月にオープンした。料理の国際大会で入賞経験を持ち、県西部でレストランを開いていた今井さんが当初はシェフを務める予定だったが、コロナ禍などの影響で実現しなかったという。代わりに今井さんと連携したメニュー開発を構想し、施設の空間デザインを手がけた味岡さんも加わった。 カレーは「誰でも気軽に健康的に食べられる」をコンセプトに、「三ケ日みかん」などの果物で甘みとコクを引き出しているのが特徴。オーガニックスパイスを配合し、地元産の無農薬野菜を添えている。味岡さんが栃木県益子町で制作した食器を使用する。 松崎さんは「地域の食材を使うことで、長年商売をしてきたこの地に恩返しがしたい」と話す。
静岡新聞社