90年で最悪のサイクロン被害 インド洋の仏領マヨット島
フランス領マヨット島、12月16日 (AP) ― マダガスカル島とアフリカ南部モザンビークの間にあるインド洋のフランス領マヨット島を発達中のサイクロン「チド」が通過、この影響で少なくとも11人が死亡、島に甚大な被害が残された。フランス内務省が12月15日、明らかにした。 同内務によると、マヨット島での死傷者の正確な集計は困難であるが、死者数の増加が懸念されるという。地元の病院によると、9人が重体、246人が負傷した。 インド洋南東部を通過したサイクロンは、コモロ島とマダガスカル島にも大きな被害を及ぼしたが、サイクロンの進路上に当たったマヨット島の被害は、ここ90年で最悪だという。 「チド」はカテゴリー4のサイクロンに発達、中心付近の最大風速は60メートル以上と推定されている。 アフリカ東海岸の約800キロ沖合に浮かぶ大小2つの島からなるマヨット島は、人口30万人強で、フランス領で最も貧しい島であり、欧州連合で最も貧しい領土である。 (日本語翻訳・編集 アフロ)