【ロング鼎談……?】小池貞利(the dadadadys)×橋本薫(Helsinki Lambda Club)×モリタナオヒコ(TENDOUJI)
――1月に新宿LOFTのイベントでも一緒にやりましたし、去年のthe dadadadysのツアーでも対バンしてますけど、最近の彼らのライブはどうですか? モリタ なんか、この前観たときに「戻ってきた」じゃないですけど、馴染んできたんじゃないかなとは思いました。他のメンバーが、サダちゃんに対して。たぶん難しいから、あいつについていくのって。 橋本 いい意味で、最初にサダちゃんに感じたクレバーさみたいなものを捨てたというか、そういう部分がちょっと薄れたというか。ちょっとアホっぽさを出してくれて、そこがもしかしたらサダちゃんの本質だったのか……こういう分析的な言い方しちゃうと嫌ですね。本人がいないからこういう言い方になっちゃうんですけど(笑)。サダちゃんってもしかしたらこういう人だったのかもなみたいな面が、最近のライブでは見える感じになりましたね。 ――今回のEPもそうだし、去年配信リリースした「光るまち」(tetoの楽曲をthe dadadadysで再録)とかもそうですけど、まさに遊び始めたっていうか、シリアスになりすぎない状態で音を鳴らしてる感じがしますよね。 橋本 最初、the dadadadysになってすぐのときは音を聴いてもわからなかったんですけど、ライブを観たり、音源を追ったりする中で「サダちゃんは今こういうことをやりたいんだ」とか、徐々に見えるようになってきました。 ――tetoからthe dadadadysへの移り替わりの時期に彼と話はしてましたか? 橋本 そこら辺の時期って、そんなに会ってなかったような気もするんですよね。どう、会ってた? あ、ケンカしてたか。 モリタ 僕はバチバチに絶縁してました。 橋本 わりと長い間そんな感じだったよね。 モリタ めっちゃ長かったです。本当にケンカして、まあ、それでも仲良かったんで……。 ――「それでも仲良かった」ってどういう意味? モリタ 心は、っていう(笑)。だから、解散するっていうのも他のメンバーから聞いて。で、SNS見た時に「マジか」っていう。でもすごい異様な空気感だったな。別にバンドのことだから、他人がとやかく言うのは無理なんですけど、コロナ終わってからでよくない?とは思った。超異常な時期だから、絶対みんなすり減るしって。俺はずっとそう思ってたんですよ。バンドがつらい時期もあったけど、もうちょい待ってもいいんじゃない?みたいな。あと、本当に最後ツーマンしたかったです。それだけはマジでお願いしようかと思ったけど、無理だと思ってたんで。 ――なるほど。ちなみに今連絡が来まして、もうすぐサダくん来るそうです(笑)。 モリタ サダちゃんいなくてよかった。サダちゃんの前でこの話はできない。 橋本 後で怒られるかもね(笑)。