受験に勝ちたいなら夜は寝るべし! 中学受験合格者の9割がしていること
寝る子は育つ! 成績も育つ!
「この子は最後には伸びるな」「この親子はうまくいきそうだな」 東大卒のプロ家庭教師という異色の経歴を持つ著者が、20年以上にわたり約3000家庭を見てきた中で導き出した中学受験を成功させる法則。 その法則を分かりやすく解説し、合格に必要な行動が具体的に明確になる一冊『中学受験 奇跡を引き出す合格法則』をご紹介! 【頭のいい子の育て方】全国トップレベルの子どもの親が「絶対にやらないこと」 今回はその中から「睡眠を重視する子が勝つ」というトピックスをピックアップ。「夜寝ないで勉強を頑張る」はもう昔の話。実は中学受験に勝つためには『睡眠』がとっても重要だったんです!
睡眠を重視する子が勝つ
最近は「夜寝ないで勉強を頑張る」は非科学的だとよく知られるようになりました。 「合格」と書いたハチマキを巻いて、夜中にインスタントラーメンなどをすすりながら、朝まで勉強する……といった、昔の漫画にあったような受験生像は全くもってナンセンス。夜はさっさと布団に入って、睡眠は7時間以上をキープするようにしましょう。 もちろん塾通いで夜10時に帰ってきて、夕飯を食べて入浴していたら、あっという間に夜中の0時という話もよく聞きます。仕方ない面もありますが、それでも迷わず「夜は寝る」ことを、親子ともに心がけるようにしてください。この意味で、自宅から遠い塾は、どんなに評判や実績が良くてもやめたほうがいいです。 ちなみに大谷翔平選手もシーズン中は10時間睡眠とか。教え子たちを見ていても、超優秀層ほど小さいころからよく寝ていて、サピックスのアルファ1(上から1番目)クラス常連というような子たちは、塾のない日は本当に夜9時半から10時くらいに寝ています(小学6年生になるとそうもいかなくなる面もありますが)。また僕の周りにいる、エリートとして活躍する大人たちの中にも、ショートスリーパーだという人はほとんどいません。 もしお子さんが、成績もモチベーションも今ひとつパッとしないのならば、睡眠不足だということはありませんか? 「やらなくてはいけないこと」が山積みの中で、つい睡眠から削りたくなることもあるでしょう。しかしまずは睡眠時間をキープした上で、残った時間でやりくりすればいいのです。いかに限られた時間でパフォーマンスを上げていくか。これは大人になっても悩む問題ですから、ものすごく大切な人生勉強にもなります。 睡眠が不足すると、成績はどうなるか。逆にしっかり寝ると、自分のコンディションはどうなるか。どのくらい寝るといい感じなのか。 小学生ですから最初はうまくいかないでしょうが、見よう見まねでやってみて、感じてみて、話し合うところから始めてもいいですね。